注文住宅のおしゃれな外観づくりのポイント|デザイン実例も紹介
注文住宅づくりの中でも難易度が高く、頭を悩ませる方が多い外観デザインづくり。好みや理想のイメージを形にするだけでなく、街並みや周囲の建物との調和など考えなければいけないポイントは多いです。
そこで今回は、おしゃれな注文住宅の外観デザインをつくるための基礎知識やコツをわかりやすく解説します。後半ではいろいろな注文住宅の外観デザイン実例も紹介しますので、好みのテイスト探しにもお役立てください。
コラムのポイント
- 外観デザインの種類や決め方を覚えておくと、スムーズに理想のマイホームをつくりやすくなります。
- 色の数やバランス、生活感の隠し方など、外観デザインを引き立てるためのポイントを覚えておきましょう。
注文住宅外観の代表的な種類
まずは、注文住宅で採用されることが多い、代表的な外観デザインの種類を覚えておきましょう。
シンプルモダン
無駄な装飾を極力なくしたシンプルモダンは、注文住宅で採用率の高い外観デザインです。
派手なカラーやアクセントを使わないため、コストパフォーマンスが高く幅広い好みや街並みにマッチするのがメリット。流行に左右されにくく、築年数が経っても古く見えにくいのも魅力です。
ナチュラルモダン
モダンデザインに自然素材や木目の要素を採り入れるナチュラルモダンも、注文住宅の人気外観デザインの1つ。ガーデニングやウッドデッキと相性が良く、自然が好きな方にマッチするデザインです。
和モダン
日本の建築様式とモダンテイストを組み合わせた和モダンは、落ち着いた雰囲気や重厚感のある外観デザインが好きな方に人気です。日本的な色使いやデザインなので、幅広い街並みにマッチしやすいのが特徴。
南欧風
イタリア・スペイン・ポルトガルなど、南ヨーロッパ地域の建築様式を採り入れた南欧風の外観も注文住宅でよく見るデザイン。漆喰塗りの外壁やオレンジの洋瓦などを使い、かわいらしい外観づくりに向いています。
アメリカン
アメリカのデザインを採り入れた外観デザインも、近年人気が高まっています。
アーリーアメリカン・西海岸(サーファーズハウス)・ブルックリンなど、時代や地域によってさまざまなバリエーションがあります。
注文住宅外観の決め方
実際に注文住宅の外観を決めるときの基本的な手順を覚えておくと、スムーズに理想のデザインを形にしやすくなります。
①デザインの種類とコンセプトを決める
まずは前述した外観デザインの種類と、目指すべきコンセプトを決めましょう。最初にデザインコンセプトが明確になっていると、この後の工程がスムーズに進んでおしゃれに仕上げやすくなります。
専門的なことは分からなくても、「かっこいい家」「かわいい家」など大まかなコンセプトでOK。後半で紹介するデザイン実例も参考にしながら、好みの雰囲気を見つけましょう。
②外壁の素材と色を決める
先ほど決めたデザインコンセプトに合わせて、外壁の素材と色を決めましょう。外観の広い部分を占める外壁は、建物のイメージを大きく左右します。
※代表的な外壁の素材
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング(トタン・ガルバリウム鋼板など)
- モルタル
- 漆喰
- タイル
- レンガ
一般的な外壁の素材だけでも上記のようにたくさんの種類があり、質感・耐久性・価格が変動します。同じ色でも素材によってイメージが変わることも多いです。施工実例やカットサンプルを見ながら、イメージに合う素材と色を見つけてみましょう。
③屋根材と形状を決める
続いて、外壁の次に印象が強い屋根の材料と形状を決めましょう。
屋根材は陶器瓦・金属瓦・スレートなどさまざまな種類があり、耐久性と印象を変化させます。外壁と同じように、カットサンプルで確認しながら選んでみてください。
※代表的な屋根形状
- 切妻屋根
- 片流れ屋根
- 寄棟屋根
- 陸屋根
屋根形状と勾配は、建物のシルエットを大きく変化させます。かわいらしいイメージが強い切妻屋根、シンプルでスタイリッシュな片流れ屋根など、形状によって相性の良いデザインが異なります。いろいろな形状を検討してイメージに合うものを見つけましょう。
④窓枠・玄関・軒裏・雨どいなどの色を決める
外壁屋根の素材やカラーが決まったら、窓枠・玄関・軒裏・雨どいなどの色を決めましょう。
これらの色は外壁や屋根になじませたり、アクセントにして引き締めたり、いろいろな効果を狙うことができます。例えば、ホワイトの外壁にブラックの窓枠を組み合わせれば、かっこいいモノトーンのアクセントに。
⑤窓の形や配置を決める
どの家にも必ず備わっている窓も、外観デザインを左右する大切な要素の1つ。
例えば、引き違い窓を分割して複数のスリット窓を並べると、スタイリッシュな印象のアクセントとして活用できます。
⑥住宅プランに合わせてシルエットを調整する
間取りや内装側のデザインを変更した際は、外観側もチェックして全体のシルエットを調整しましょう。
部屋の形や玄関の位置などを変更すると、外観側のシルエットも変化します。住宅プランと外観デザインのバランスを取りながら、両方を活かす調整を意識しましょう。
⑦外構デザインを考える
門扉やフェンスなどの外構部分も、注文住宅の外観デザインの一部となります。
建物とマッチする外構デザインは、マイホームの外観デザインをさらに引き立ててくれるでしょう。引っ越ししてから外構工事をする場合でも、なるべく建物とセットでデザインを考えてみてください。
おしゃれな注文住宅外観づくりのポイント
注文住宅の外観をおしゃれに仕上げるための、簡単に取り入れやすい工夫やアイデアをご紹介します。
色は大きなカラーサンプルで決める
外壁・屋根・サッシなどの色を決めるときは、なるべく大きめのカラーサンプルで選ぶのがポイント。
外壁のように広い場所の色を小さいサンプルで決めると、「面積効果」によって完成時の見え方が変わってしまうことがあります。なるべく大きなサンプルをチェックすると、イメージギャップを抑えておしゃれな外観に仕上げやすくなるのです。
外観全体は3色以内にまとめる
どのような外観デザインをつくるときも、色は多くても3色以内にまとめるのが基本です。
色が多すぎるとコーディネートが難しく、ゴチャゴチャした印象になってしまうこともあります。ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの順番で、バランス良く色を配置してみてください。
アクセントはさりげなく
注文住宅の外観づくりではいろいろな要素を盛り込みたくなりますが、アクセントはさりげなく「ちょっと足りない」くらいに抑えるのがポイントです。
派手なアクセントは取ってつけたような印象が出やすく、毎日見ていると飽きてしまうことも多いです。窓や玄関のカラー、バルコニーの形状など、建物自体をさりげないアクセントにするとセンス良く見えるのでおすすめ。
生活感を隠す
おしゃれな外観デザインを活かすには、生活感につながるものをうまく隠すことも大切です。
室外機や給湯器などの設備は、住まいのファサード(正面)から見えない位置に配置しましょう。自転車やお庭の道具なども、サイクルポートや物置に整理整頓できるようにするとスマートに見えます。
屋根材・外壁材の耐久性とメンテナンス性
屋根材・外壁材を選ぶときは、デザインに加えて耐久性やメンテナンス性もチェックしましょう。
せっかくおしゃれな外観デザインにしても、すぐに汚れや色あせが目立っては台無しです。特にホワイト系の色は汚れが目立ちやすいので、汚れにくさ、耐久性にも注目してみてください。
おしゃれな注文住宅外観デザイン実例
私たちオカムラホームが実際にお手伝いした、おしゃれな注文住宅の外観デザイン実例をご紹介します。
ホワイト一色のシンプルモダン
ホワイト一色のシンプルモダン外観を、立体的なシルエットでおしゃれにコーディネート。
アメリカンスタイルの平屋
ラップサイディングにカバードポーチを備えた、本格的なアメリカンスタイルの平屋外観です。緑の芝生やヤシの木も、素敵な外観デザインに彩りを添えています。
塗り壁のヨーロッパ風外観
ホワイトの塗り壁と可愛らしい切妻の三角屋根で、ヨーロピアンテイストのおしゃれな外観に。
ガルバリウム鋼板×木目調の外観
縦張りのスタイリッシュなガルバリウム鋼板に、横張りのレッドシダーを組み合わせたかっこいい外観実例です。
まとめ
外観デザインは注文住宅の満足度を左右する重要なポイントです。基本的な種類や決め方、おしゃれなポイントを押さえて、理想の外観デザインを形にしましょう。おしゃれな施工実例が多いハウスメーカーに相談して、プロ目線のアドバイスをもらうことも大切です。
千葉県で注文住宅をご検討の際は、オカムラホームの注文住宅ブランド「木ここち家ラボ」にご相談ください。お客様の好みやライフスタイルをお伺いし、おしゃれで暮らしやすい住宅プランをご提案いたします。