注文住宅の後悔例と対策|キッチン・玄関・リビングなど間取り別に解説

注文住宅で後悔しがちなポイントと対策

こだわって建てた注文住宅でも、住んでみると「ここはこうすれば良かった…という後悔が残ってしまうことはあります。

後悔ポイントは小さなものから、暮らしやすさや費用面など、今後の生活全般に関わってくる大きなものまでさまざまあります。

このコラムでは、注文住宅で後悔しやすいポイントと対策を間取り(場所)別に詳しく解説します。

資金計画の際に役立つ、費用面の後悔ポイントと対策も詳しく解説しますので、後悔しない家づくりの参考にしてください。

 


コラムのポイント

  • 注文住宅では検討する項目が多岐にわたり、間取りや費用面での失敗は大きな後悔につながりやすいため、事前に対策をチェックしておきましょう。
  • ご自身で対策する他に、家づくりや地域情報を熟知し、後悔しやすいポイントに先回りして適切なアドバイスができる住宅会社を選ぶことも重要です。

Contents

 

【注文住宅】玄関の後悔例と対策

玄関は一日をスタートし、帰ってきてから最初に入る大切な場所です。

使いづらい玄関は大きな後悔につながりやすくなりますので、ポイントと対策をチェックしておきましょう。

 

玄関が狭い

家族の人数や使い方に対して狭い玄関は、出入りしづらく外出準備にも時間がかかってしまうなど暮らしにくさやストレスにつながります。

【対策】⇒使い方をシミュレーションする

使いやすい玄関の間取り

戸建住宅の玄関の一般的な広さは約3畳と言われています。

ただし、ご家族によって玄関に必要な広さや形などは変わってくるので、生活スタイルから玄関の使い方をシミュレーションして決めていくと後悔を防げます。

 

収納が足りない

玄関まわりには、靴以外にも多くの物があります。ベビーカーやペット用品など、ご家庭によって収納したいアイテムも変わってくるでしょう。

小さめの玄関収納では、住んでから玄関が散らかって後悔してしまう場合があります。

【対策】⇒シューズクロークを設置

シューズクロークのある注文住宅玄関実例

まずは玄関や土間に収納したいものをリストアップし、必要に応じてシューズクロークや玄関土間収納を作るのがおすすめです。

シューズクロークは0.5畳程度でもかなり収納力がアップします。

玄関ホール付近に階段のある間取りなら、階段下のデッドスペースをシューズクロークにすればスペースを有効活用できますよ。

 

ドアを開けると家の中が丸見え

ゲストや配達業者が玄関ドアを開けた時、リビングでの家族の様子など、プライベートスペースが見えてしまうという後悔ポイントです。

家族が玄関で来客応対している時、部屋着で廊下や階段を移動しているのが来客者から見えてしまうといったことは避けたいですよね。

【対策】⇒玄関からの視線抜けを確認

玄関とリビングの間に扉を付けた注文住宅間取り実例

玄関まわりの間取りは、ドアを開けた時に見える範囲をシミュレーションして、プライベート空間が見えないように工夫しましょう

例えば、寝室やトイレからつながる廊下は玄関から見えないようにするなどの工夫が有効です。

玄関ホールや廊下を省略する間取りでリビングが直接見えてしまう場合は、ドアや間仕切りで対策しましょう。

 

タイルの汚れが目立つ

こだわってデザインを選んだ玄関タイルが、泥や靴の擦り跡だらけで見栄えが悪くなってしまう…という後悔ポイントです。

【対策】⇒汚れが目立ちにくいカラーを選ぶ

汚れが目立ちにくいモルタル仕上げの玄関土間

玄関は土足で使うため、泥や砂が溜まりやすく、落としにくい靴の擦り跡などが付きやすい場所です。

できるだけ汚れの目立ちにくいカラーを選びましょう。グレー系やベージュ、茶系が定番で汚れも目立ちにくいためおすすめです。

玄関土間床材の定番はタイルで、カラーバリエーションや質感も豊富です。シンプルなグレーのコンクリートやモルタル仕上げも最近は人気がありますので、自分に合ったものを選びましょう。

 

照明のスイッチが使いにくい

玄関の照明スイッチは、付ける場所によっては帰宅時に探しづらく後悔の原因になります。

【対策】⇒人感センサー照明を選ぶ

玄関の照明スイッチ

玄関の照明スイッチは、ドアを開けてすぐの壁に設置すると便利です。

必要に応じて廊下やリビングのスイッチもまとめておくなど、暮らしに合わせて配置しましょう。

また、玄関に人感センサー照明を採用すると、帰宅時の暗い玄関でスイッチを探す手間が省けて便利ですよ。

 

ニオイが気になる

おしゃれな玄関でも、湿気やニオイが気になる…と後悔してしまうケースもあります。

玄関のニオイの主な原因は、風通しの悪い空間で靴や濡れた傘などから発生する雑菌が繁殖してしまうことにあります。

【対策】⇒換気できるドアにするorコンセントを付けておく

コンセントのある玄関

玄関のニオイを防ぐには、風通しを良くして湿気が溜まらないようにすることが重要です。

具体的には、玄関ドアは通風機能のあるタイプを選ぶ、玄関用に除湿・脱臭機能のある空気清浄機を置けるように、あらかじめコンセントを付けておくなどの対策がおすすめです。

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【注文住宅】キッチン・ダイニングの後悔例と対策

キッチンやダイニングの使い勝手は、家事効率や暮らしやすさ全般につながる大切なポイントです。

後悔しがちなポイントをチェックして、事前に対策しておきましょう。

 

収納が足りない

キッチンはさまざまなアイテムがありサイズもまちまちなため、収納が不足しがちな場所です。

キッチンが散らかってしまうと見た目が良くないだけでなく、料理や家事の効率も落ちてしまい大きなストレスにつながりかねません。

【対策】⇒パントリーを検討

パントリーのあるキッチン

収納グッズ系は後から買い足すとキッチンが狭くなってしまうため、新築時にしっかりと計画しておくことが後悔を防ぐポイントです。

おすすめはパントリーの設置です。食料品ストックや食器類、小型キッチン家電の収納に便利で、広さ次第では冷蔵庫をパントリーに入れて生活感が出ないようにすることもできます。

どこに何をしまうと便利になるか、料理時の動きも考えて作ると使いやすくなりますよ。

 

高さが合わず疲れる

キッチンのワークトップ(調理台)の高さが合わないと、疲れやすく腰などを痛める原因にもなります。

ワークトップの高さはたとえ数センチでも、選択を間違えると大きな後悔につながりやすいポイントです。

【対策】⇒モデルハウスやショールームで確認

使いやすい高さのキッチンワークトップ

キッチンはカタログだけで決めるのではなく、モデルハウスやショールームで必ず実物の使い勝手を体感して選ぶようにしましょう。

使いやすいワークトップの高さは身長÷2+5センチが目安と言われていますが、実際に快適に使えるかは人によって違います。

スリッパやキッチンマット、まな板の厚みなどによっても変わってきますので、具体的な条件も揃えた上で検討するとより確実です。

 

食洗機はいらなかった

食洗機は家事の時短につながるため人気の高い設備です。

しかし、家族が少人数のため洗い物が少なかった、食洗機が使えない食器が多かったなど、必要なかったというケースもあります。

使わない食洗機はスペースを圧迫してしまいますし、定期的なメンテナンスも必要なため後悔につながりやすくなります。

【対策】⇒使い方やメンテナンスまでシミュレーションする

食洗機付きのシステムキッチン

第一に食洗機が本当に必要なのか?をしっかり検討しましょう。洗い物がもともと少ないご家庭なら、手洗いの方が効率的かもしれません。

また、食洗機と一言で言っても、メーカーによる違いはもちろん、容量や扉の開け方などさまざまな仕様があるので、使い方やメンテナンス方法までシミュレーションして、自分に合ったタイプを選ぶことも大切です。

 

ニオイや油汚れが広がる

リビング・ダイニング・キッチンが1つのフロアに納まったワンフロアLDKは、広々とした開放感が得られるのがメリットですが、調理中のニオイや油汚れがLDK全体に広がってしまうというデメリットがあります。

特に、対面式でダイニングとの間に壁のないオープンキッチンでは、より煙やニオイが流れやすいため、悩みや後悔につながりやすくなります。

【対策】⇒コンロ前に壁を作る

コンロ前に壁を作るキッチンの間取り

ワンフロアLDKの間取りで対面式キッチンを採用する場合は、コンロ前に壁を作ると、ダイニング側への油ハネやニオイの広がりを防げます。

油ハネガードと呼ばれる、視界を遮らない透明ガラスパネルもありますので、自分に合ったものを選びましょう。

 

来客時に毎回キッチンを片付けなければならない

オープンキッチンは作業台の様子が見えやすいので、片付いていないと目立ちます。

リビングで来客応対するたびにキッチンを慌てて片付けなければならず後悔してしまうパターンです。

【対策】⇒カウンターで生活感を隠す

腰壁のあるキッチン

シンクや作業台などキッチンの生活感を隠したい場合は、手前にカウンター(腰壁)を作る方法がおすすめです。

対面キッチンのカウンターは洗い物時の水ハネやコンロの油ハネもある程度防げて、収納スペースも増えるので便利ですよ。

 

作業・配膳効率が悪い

作業や配膳効率が悪いキッチンは、ストレスが多く料理したいという気持ちも薄れてしまうかもしれません。

〈キッチンの作業や配膳効率が悪い間取り例〉

  • コンロとシンク、冷蔵庫、食器棚などの位置関係が悪くて使いづらい
  • 料理を運ぶダイニングテーブルまでの移動距離が長い など

【対策】⇒ダイニングテーブルの配置まで考える

キッチン横並びダイニングの間取り事例

キッチンまわりの間取りや家具の配置は、料理の手順や配膳の流れをシミュレーションしながら検討することが重要です。

特に、ダイニングテーブルはキッチンと対面させる横並びにするなどいくつかのパターンがありますので、スムーズに作業できるかをイメージしながら配置を決めると後悔を防げます。

 

玄関からキッチンが遠い

玄関からキッチンまでが遠いと、買い出しで重い荷物を運ぶのが大変ですよね。

キッチンまでの通路が狭かったり、いくつもドアを開けなければならなかったりすると、移動効率が悪く後悔につながってしまいます。

【対策】⇒ショートカットを作る

勝手口のあるキッチン

まとめ買いの多い方は、玄関からキッチンやパントリーに直接行けるショートカット動線を作るのがおすすめです。

また、キッチンやパントリーに勝手口を作る間取りも、買い物だけでなくゴミ出しなどもしやすくなるためとても便利ですよ。

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【注文住宅】リビングの後悔例と対策

リビングは家族の団らんの中心となる場所です。

快適性片付けやすさ掃除のしやすさなどさまざまな配慮が必要で後悔することも多い場所なので、あらかじめポイントをチェックしておきましょう。

 

家具配置が難しい

リビングは家具配置が難しい部分です。リビングの家具配置でよくある後悔ポイントは次のようなものがあります。

  • 窓を作りすぎて家具を置く場所がなくなってしまった
  • ソファやテーブルの配置パターンが限られていて模様替えができない
  • 家具を置いたら通路が狭くなり動線が悪くなった

【対策】⇒間取りと家具をトータルコーディネートする

家具もトータルコーディネートしたリビングの間取り実例

リビングの間取りを検討する際は、必ず実際の家具を配置してシミュレーションしましょう。

プランニングの途中で間取りを変更した場合は、必ず家具の配置も調整し、動線や照明・コンセントの場所など使い勝手が悪くないか、トータルでチェックすると後悔を防げます。

 

冷暖房が効かず暑い/寒い

家族が長く過ごすリビングは、間取りやデザインとともに快適な住環境を実現することも重要ですよね。

吹き抜けは、エアコンなどの冷暖房が空間全体に行き渡りにくい特徴があるため、事前に対策しないと夏暑い・冬寒い不快なリビングになってしまう可能性があります。

【対策】⇒断熱性・気密性が高い住宅会社を選ぶ

吹き抜けのあるリビングの注文住宅実例

吹き抜けのような大空間のある家を快適にするには、室内の空気を逃がさず外の冷気・熱をシャットアウトできる高断熱・高気密仕様がポイントになります。

ハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、施工事例の平均的な断熱性能・気密性能も必ずチェックし、高気密・高断熱の家づくりをしている会社を選びましょう。

 

収納が足りず散らかる

団らんの中心であるリビングに収納が足りないと、物があふれて落ち着いて過ごせない家になってしまいますよね。

また、間取り図や3Dパースでは動線が良く暮らしやすそうだったのに、実際に家具や荷物を入れたら通路がなくなってしまった…という後悔もよくあります。

【対策】⇒リビングで使うアイテムをリストアップして収納を確保

リビングに大容量の納戸がある注文住宅間取り実例

リビングにはさまざまなカテゴリーのモノが多く、細かく分類や整理がしにくいという特徴があります。

まずはリビングで使うアイテムをリストアップして、必要な収納量を把握しましょう。リビングではあちこちに収納家具を置くよりも、1か所にまとめて収納できるクローゼットがあると便利です。

クローゼットに集めて中で分類すればOKなので、整理整頓が苦手な人でも片付けやすくおすすめですよ。

 

窓がまぶしいor暗い

光がたくさん入る明るいリビングに憧れる方も多いでしょう。

しかし、リビングは窓の配置や大きさが適切でないと、明るすぎてまぶしかったり、光がうまく入らず暗い空間になってしまったりすることもあります。

【対策】⇒周辺環境や方角も踏まえて窓配置を決める

明るく開放的なリビングの間取り実例

リビングの窓は、周辺の建物状況や方角も踏まえて、太陽光の差し込み方をシミュレーションしながら配置を決めましょう。

太陽光のシミュレーションは専門知識も必要なので、設計担当者のアドバイスを受けながら検討するのがベストです。

 

コンセントが足りない

リビングではテレビをはじめ、さまざまな家電を使う空間なので、コンセントが足りなくなって後悔してしまうことがあります。

【対策】⇒使う家電の数と種類も考える

コンセントがバランスよく配置されたリビング

リビングのコンセントの数と位置は「なんとなく」ではなく、使う家電の数と種類を把握した上で設置しましょう。

ロボット掃除機やスティッククリーナーなどリビングで使う掃除家電も、定位置を決めて充電器とセットでコンセントを配置しておけば、邪魔にならず使いたい時にすぐに使えます。

 

座る場所がない

家族みんなで過ごせるようにリビングを広くしても、ソファ以外に座る場所がないと、ほかの過ごし方ができないので、結局個室でバラバラに過ごしてしまう…ということになりかねません。

リビングで実際に過ごす時の「居場所」を想像しながら間取りを考えていくと後悔を防げます。

【対策】⇒小上がりやダウンフロアなどを組みあわせる

ダウンフロアリビング

フロアの一部分を一段上げる「小上がり」や、逆に一段下げる「ダウンフロア」は、空間をゆるやかに分けられるだけでなく、段差を座る場所やテーブル替わりにもできるため、居場所づくりにおすすめです。

キッズスペースやスタディコーナー、ヌックスペースなど、リビングの一角に一緒にいながら別の過ごし方ができる場所を作るのも良いですね。

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【注文住宅】トイレの後悔例と対策

水回りは生活の基盤となる場所です。トイレは一日でも使う回数が多いため、ちょっとした配慮の差が後悔につながりやすくなります。

 

音・ニオイが気になる

リビングなどほかの場所にいてもトイレの音やニオイが気になる家は、大きなストレスになります。

最近は廊下や玄関ホールを小さくしたり省略したりする間取りも多いので、トイレとほかの部屋の位置関係には特に注意が必要です。

【対策】⇒居住スペースとの位置関係に配慮する

注文住宅トイレの間取り実例

トイレはリビングやキッチンとは隣接させない居住スペースとの間には必ず通路やドアを挟むなど、位置関係と仕切りの工夫で音やニオイが気にならないように配慮しましょう。

また、トイレは浴室、洗面脱衣所とできるだけまとめて、なおかつ生活空間から遠くなりすぎない位置になると効率的です。

 

手洗いが使いにくい

生活の中で手を洗いたい時に、「適切な場所に手洗い場がない」という後悔です。

手洗いはトイレ後だけでなく、帰宅時や掃除、来客用などにも必要になります。

洗面所が脱衣所と一緒になっている場合、玄関から遠くなりがちで、お客様に使ってもらうにも気が引けるなど不便を感じやすくなります。

【対策】⇒洗面所や手洗い器を近くに配置する

玄関に手洗い場のある注文住宅間取り実例

生活の中での動きをシミュレーションして、あると便利な場所に洗面所や手洗い器を配置しましょう。

例えば、帰宅したらすぐに手を洗えるように廊下やホールに手洗い場を作る2階のトイレ近くにも洗面所を作るなどの対策が有効です。

2階に子ども部屋のある間取りでは、歯磨き、お子さまの絵画・習字などにも使えるのでとても便利ですよ。

 

遠くて不便

間取りによってはトイレが遠い場所ができて不便な場合があります。

特にご高齢になるほど、トイレはリビングや寝室の近くにすれば良かった…と後悔するケースが多いようです。

【対策】⇒2つのトイレをバランスよく配置

注文住宅のおしゃれなトイレ

最近の2階建ては1階と2階の両方にトイレを設置するのが一般的です。平屋でも面積や間取りによっては、トイレを2か所作った方が良いケースもあります。

トイレを2か所作る場合は、帰宅時、リビングでのくつろぎ時、就寝時など、トイレを使うシーンをシミュレーションして、遠い場所ができないようにバランスよく配置しましょう

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【注文住宅】洗面所・脱衣所の後悔例と対策

洗面所・脱衣所は朝晩に家族が必ず使うのはもちろん、洗濯家事の要にもなる場所です。

複数の人が同時に使うことも考慮した、スムーズな動線・収納計画が後悔を防ぐポイントです。

 

収納が足りず散らかる

洗面脱衣所には、着替え・タオル類、洗剤・化粧品・家電・掃除用具などさまざまな種類やサイズのモノがあるため、収納が足りないと散らかりがちになります。

コンパクトなサニタリー空間にチェストなどの収納家具を置くと、窮屈になって使いづらさや混雑の原因になってしまうことも。

【対策】⇒アイテムの種類に合わせて収納を作る

洗面脱衣所の造作収納実例

洗面脱衣所には造り付けの棚などアイテムの種類やサイズに合わせた収納をあらかじめ作っておきましょう。

収納力を重視するなら洗面化粧台は鏡と収納を兼ねたミラーキャビネットタイプがおすすめです。

また、タオルは衣類と合わせて隣接したファミリークローゼットに収納するなど、生活の流れからどこに収納するとスムーズになるかを考えて間取りを作ると使いやすくなります。

 

朝は混雑して使いにくい

洗面所は朝の身支度に欠かせない場所です。

出勤や通学で家族が洗面台を使う時間帯が重なり、毎朝場所の取り合いでイライラ…という事態は避けたいですよね。

【対策】⇒身支度スペースを広く取る

広いカウンターのある洗面化粧台

家族の人数が多く使う時間が重なる場合は、洗面所に身支度スペースを広めに取りましょう。

洗面台では洗顔や歯磨きはもちろん、ヘアセットやメイクなどをする方もいますので、洗面台の横にメイク用のカウンターを別に作っておくと混雑を解消できます。

 

物干し場が遠くて不便

洗濯機のある洗面脱衣所から物干し場が遠いと、洗った後の濡れた重たい洗濯物を持って何度も往復しなければなりません。

洗濯は家事の中でも工程が多く時間も労力もかかるため、なるべく負担を減らす間取りの工夫が必要です。

【対策】⇒ランドリールームを作る

ランドリールームのある注文住宅間取り実例

バルコニーや外干し場を洗濯機の近くに配置するのが難しい場合は、洗面脱衣所の隣にランドリールームを作るのもおすすめです。

ランドリールームは洗濯物を室内干ししたり、アイロンがけをしたりできる洗濯家事収納の部屋です。クローゼットを兼ねて収納まで1か所でできるようにするとさらに便利になりますよ。

 

家族の入浴中に洗面が使えない

洗面所と脱衣所が一緒になっている間取りは省スペースですが、家族の入浴中にほかの人が洗面所を使いづらくなります。

また、逆に洗面所を使っている人がいる時は入浴している人が浴室から出づらくなってしまい、特にお子さまが思春期になってくると後悔するケースもあります。

【対策】⇒洗面・脱衣所を独立させる

洗面所と脱衣所を独立させた間取り

洗面脱衣所での鉢合わせを避けるには、洗面所と脱衣所を分けてそれぞれ独立させる間取りがおすすめです。

2つの空間の仕切りを引き戸にすれば、コンパクトな間取りでもドアのスペースを取らずに済みます。

 

家事動線が悪い

洗面脱衣所への動線が1か所しかなかったり、キッチンから距離があったりすると、洗濯からほかの家事への切り替えがスムーズにできず、家事効率が落ちてしまいます。

家事の中心となる水回り空間は、実際の動きをシミュレーションした間取りにしておかないと、使い勝手が悪く後悔につながりやすくなります。

【対策】⇒ショートカットで回遊動線を作る

洗面所への二つの動線がある注文住宅間取り実例

洗面脱衣所へは、①キッチンから、②玄関・リビングから、など複数のルートを作り、回遊できるようにするのがおすすめです。

洗面脱衣所を通り抜けできる回遊動線を作ると、シーンに応じた最短ルートで移動できて時間のロスを減らせますし、料理と洗濯の同時進行もスムーズになります。

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【注文住宅】お風呂の後悔例と対策

一日の疲れを取るお風呂はリラックスできる空間にしたいですよね。

ユニットバスはさまざまなグレードがあり、オプションのバリエーションも豊富なため、どれが最適なのか迷ってしまうかもしれません。

よくある後悔例をチェックして、自分に合った間取りや設備を選びましょう。

 

オプションがムダになった

浴室乾燥機やミストサウナなどのオプションを、使うかどうか曖昧なまま付けてしまい、結局使わなかったという後悔例です。

豪華なオプションも、自分のライフスタイルに合わなければムダになってしまい、余計なコストが増えただけという結果になりかねません。

【対策】⇒ライフスタイルに合わせてオプションを厳選する

浴室のイメージ

ユニットバスのオプションは、本当に必要なのかしっかりと吟味した上で厳選しましょう。

ランドリールームやガス乾燥機があるので浴室乾燥機は付けないなど、設備が過剰にならないようにチェックするのも有効です。

 

浴槽が狭い

お風呂では浴槽のサイズも重要なポイントです。浴槽が狭く窮屈で脚を十分に伸ばせないと、ゆっくりとくつろげなくなってしまいます。

ユニットバスは同じ坪数(外寸)でも浴槽の内寸はいくつかのパターンがあるため、しっかり確認しておかないとサイズが合わずに後悔してしまうかもしれません。

【対策】⇒実際に入ってサイズを確認する

浴槽のイメージ

モデルハウスやショールームの浴槽に実際に入ってみて、自分に合った浴槽サイズを見極めましょう。

浴槽の底面が平らで足を伸ばしやすい「フラットタイプ」と、段差があり半身浴を楽しめる「ベンチタイプ」でも使い勝手が変わってきますので、好みに応じて選択しましょう。

 

帰宅時にすぐ使えず不便

玄関から洗面所やお風呂までが遠いと、帰宅時にリビングに汚れを持ち込んでしまいやすくなります。

特に、小さいお子さんやペットがいるご家庭では、「玄関の近くに浴室や足洗い場を付ければよかった」と後悔するケースがあります。

【対策】⇒玄関からの動線を確認する

浴室への動線の良い注文住宅間取り実例

小さいお子さんやペットがいるなら、玄関から洗面脱衣所、お風呂に直行できる動線を作ると便利です。

お風呂への動線があると、運動部や習い事帰りのお子さんにもすぐにお風呂を使ってもらえるので、リビングに汚れを持ち込まずに済みます。

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【注文住宅】寝室・子ども部屋の後悔例と対策

寝室や子ども部屋などの個室はプライベートな空間のため、音や光などの環境面を整えることが重要です。

また、個室は将来の家族やライフスタイルの変化に合わせてどう活用するかを見据えて計画することも後悔を防ぐポイントになります。

 

隣同士で音が響く

寝室や子ども部屋同士が隣り合っている場合、壁を通じて伝わる音や振動が気になるケースがあります。

特にご家族の生活リズムが違う場合は、隣の部屋の物音が睡眠の妨げになったり、勉強やテレワークに集中できなかったりといったストレスが生まれるかもしれません。

【対策】⇒廊下や収納を挟む

クローゼットのある個室

隣同士の部屋の音を伝わりにくくするには、間に廊下や収納(クローゼットなど)を挟んで空間を作るのが効果的です。

プラン上、廊下や収納を挟むのが難しい場合は、防音性の高い壁材を入れるなどで対策しましょう。

 

内装が好みに合わなくなった

かわいい柄物のカーテンやカラフルな壁紙など、内装は個性を出せる部分でもありますが、時間が経つにつれて好みに合わなくなる可能性があります。

特にお子さまの成長は早いので、好きで選んだ内装もすぐに飽きてしまった…という可能性も。壁紙を張り替えるのにも費用と手間がかかりますので、先も見据えて選択しないと後悔してしまうかもしれません。

【対策】⇒内装はシンプルにして家具・インテリアを替える

シンプルな内装の寝室実例(注文住宅)

お部屋は壁紙やカーテンだけでなく、家具やインテリアでも個性を出せます。

むしろ、内装はシンプルにしておいた方が、好みの変化にも対応できるのでおすすめです。模様替えが楽しみになるかもしれませんよ。

 

窓からの光がまぶしい・窓辺が寒い

寝室や子ども部屋は、ベッドの配置や、窓の位置・大きさ・断熱性能などによって快適性が変わります。

朝起きた時に窓からの光がまぶしすぎる窓からの冷気で就寝時に寒さを感じるなどで後悔してしまうケースに注意しましょう。

【対策】⇒ベッドの配置まで考える

快適な寝室

寝室や子ども部屋では、就寝時の環境をシミュレーションし、ベッドの配置まで考えた上で間取りを検討しましょう

窓際にベッドを配置すると、太陽光を浴びながら目覚められ、家具を置くスペースが広くなるメリットがあります。

一方で窓からの外気の影響を受けやすく、屋外の音や光が気になりやすい場所でもあるため、ベッドを窓際に配置する場合は以下のような対策がおすすめです。

  • ベッドを窓際から少し離してレイアウトする
  • 断熱性能の高いサッシ・窓ガラスを採用する
  • 断熱・遮光タイプのカーテンを付ける

 

子ども部屋が足りなくなった

お子さんが小さいうちはリビングで一緒に過ごすスタイルで問題なかったけれど、成長するにつれて個室が必要になり「部屋が足りなくなってしまった」という後悔例です。

【対策】⇒間仕切りできるようにしておく

仕切れる子ども部屋の間取り実例

個室を増やしたいけれど、スペースにあまり余裕がないという場合は、個室を可変性のある間取りにしておくのがおすすめです。

最近は9~12畳程度の個室に出入り口ドアやコンセントなどを2か所ずつ設置しておき、必要に応じて間仕切りやベッドなどを入れて2部屋にリフォームできる間取りも人気があります。

お子さんが独立したら間仕切りを取って別の用途に使うこともできます。

 

子ども部屋を通らないと洗濯物を干せない

洗濯物を2階で外干しする場合、子ども部屋からしかベランダに出られない間取りにしてしまうと、お子さんのストレスになったり、スムーズに通れなかったりして後悔しやすくなります。

【対策】⇒ランドリールームや室内干しスペースを作る

2階ホールにランドリールームのある注文住宅間取り実例

2階ベランダを外干し場にするなら、洗濯機のあるランドリールームを隣接させて作ると、ほかの部屋を通らずにスムーズに干せるようになりますし、1階から洗濯物を持って2階に上がらずに済むのでかなり負担が減らせます。

ランドリールームをベランダに隣接させると、光もたくさん入るため、室内干しにも最適な環境になります。

ランドリールームは完全な個室でなくても、2階の階段ホールの一角を活用した室内干しコーナーを作るなど、省スペースで設置できる方法もあります。

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【注文住宅】費用の後悔例と対策

注文住宅は大きな費用がかかるため、予算計画に失敗してしまうと予算オーバーローンの返済負担が重くなってしまうなどの大きな後悔につながりやすくなります。

家づくりを始める前に、予算オーバーしやすいパターンや、資金計画で起こりやすい失敗をチェックしておくと後悔を防げますので参考にしてください。

 

要望が膨らんで予算オーバー

間取りや外観、内装、設備などさまざまな部分を好みに合わせて選択できる注文住宅は、自由度が高い分、要望を詰め込みすぎて予算オーバーしてしまう可能性もあります。

【対策】⇒要望をリストアップして優先順位を付ける

注文住宅の優先順位を相談

注文住宅で予算オーバーを防ぐには、初めに要望をリストアップして、優先順位を付けるのがおすすめです。

設備のグレード、オプションなどの選択に迷った時は、優先順位のリストを確認しながら、本当に必要なのかしっかり検討した上で選ぶようにすると後悔を防げます。

 

付帯費用や諸経費で予算オーバー

注文住宅を建てる際には、外構工事などの付帯工事費や、ローンを組む際の手数料など、建物の本体工事費以外にかかる費用も見積もっておかないと、予算オーバーしてしまいやすくなります。

〈注文住宅でかかる主な費用〉

  • 建物本体を作る工事にかかる「本体工事費
  • 建物本体以外の外構・電気・給排水工事などにかかる「別途工事費
  • ローン手数料や登記費用、引越し費用などにかかる「諸経費

【対策】⇒見積りに含まれている内容を確認

注文住宅の見積書イメージ

見積りに含まれている工事内容は1つ1つしっかり確認して、見積り以外にかかる費用を含めて予算をオーバーしないか判断しましょう。

また、最終的な総費用は、実際に建てる家の仕様が決まった段階の見積りで決定しますので、ラフプランの概算見積りから多少変動する可能性があることも頭に入れ、資金計画を立てましょう。

 

土地にお金をかけすぎて建築費用が不足

土地探しから始める場合は、土地費用と建築費用のバランスで後悔してしまうケースに注意が必要です。

土地にお金をかけすぎてしまうと建築費用に回す分が不足し、満足いく家が建てられなかった…という後悔につながりやすくなります。

【対策】⇒ハウスメーカーに土地探しを相談

注文住宅の土地探しイメージ

土地探しと家づくりで会社や担当者が別々だと、土地費用と建築費用を合わせた予算内に納めるためのすり合わせに時間や手間がかかります。

また、せっかく購入した土地に希望の家が建てられない…という失敗も起こりやすくなるため、土地探しから家づくりまでを一括して相談・依頼できるハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。

 

住宅ローンの審査が通らない

注文住宅を建てる際には住宅ローンを利用するケースが多くなりますが、借入を受けるにはいくつかの手続きや審査が必要になります。

ローン審査に通らなければ、借入金額を減らしてプランを変更しなければならない場合もあり、家づくりに大きな支障が出てしまいます。

【対策】⇒早めに資金計画を立てる

住宅ローンの計画

注文住宅の資金計画は、家づくりの初期段階で早めに立てておきましょう

住宅ローンの借入額は、金融機関や住宅金融支援機構などのローンシミュレーターを活用すると、年収から概算した借入可能額を計算できるので参考になります。

また、住宅ローンの仮審査は、購入する土地やハウスメーカーが決まっていなくても受けられます。仮審査の借入可能額によって予算の見通しが立てやすくなり、土地やハウスメーカー選びの参考にもなりますので早めに申し込んでおくのがおすすめです。

(参考)ローンシミュレーション|住宅金融支援機構「フラット35」

 

急に現金が必要になり慌てて用意する羽目に・・・

注文住宅にかかる費用は住宅ローンに含められない項目や、手付金・工事の着工時・中間金など、融資が下りる前に必要になるお金もあります。

また、土地購入とセットで行う場合は、土地と建物でローンを一本化するのか、土地と建物の2本立てローンを組むのかで融資実行のタイミングも変わり、自己資金でまかなう場面も変わります。

中には現金で用意しなければならない項目もあり、あらかじめ用意しておかないと慌てて用意する羽目になったり、資金計画が狂ってしまったりする可能性があるため注意が必要です。

〈住宅ローンの融資実行前に必要な費用の一例(土地+建物セットの場合)〉

  • 土地の売買契約時の手付金(一般的に現金で必要)
  • 手付金を除いた土地代の残金(建物とローンを一本化している場合)
  • 建築工事契約時の手付金・着工金・中間金

【対策】⇒つなぎ融資の必要性を確認

住宅を購入する場合、住宅ローンの融資が実行されるのは建物の引渡し時が一般的です。

上記のような融資実行前に必要な費用は、預貯金などの頭金で支払うのか、「つなぎ融資」でまかなう必要があるのかを検討しましょう。

つなぎ融資は条件を満たせば土地の購入代金の支払いにも利用できるメリットもありますが、住宅ローンよりも金利が高く設定されていることが多いため、利用は慎重に検討しましょう。

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注文住宅の後悔は住宅会社選びで防ごう

注文住宅で後悔しやすいポイントと対策方法を解説しました。

対策をチェックして後悔を防ぐことも大切です。しかし、注文住宅は検討項目が多岐にわたるため、全てをご自身でチェックするのは難しいです。

そこで大切になってくるのは、家づくりや地域情報を熟知し、後悔しやすいポイントに先回りして適切なアドバイスができる住宅会社を選ぶことです。

オカムラホームの注文住宅ブランド「木ここち家ラボ」は、豊富な施工実績と、自由な間取りプランで理想のマイホームづくりをお手伝いしています。

常にお客様の気持ちに寄り添い、土地探しや資金計画からプランニング・施工・アフターサービスまで、どんなご相談ごとにも誠心誠意向き合い対応いたします。

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