おしゃれな家の内装実例に学ぶ|デザインの種類や決め方のポイント
「おしゃれな内装の家にしたいけど、どうやって決めて良いか分からない」
「内装は決めることや選択肢が多すぎて、センスよくまとめられない」
このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、おしゃれな家の内装デザインの種類やパターンを実例画像付きで紹介します。
また、注文住宅の内装デザインの決め方やおしゃれに仕上げるポイントも詳しく解説しますので参考にしてください。
コラムのポイント
- モダン、ナチュラル、アメリカンなどテイスト別におしゃれな家の内装実例をチェックしましょう。
- リビングなどの内装をおしゃれに仕上げるには、はじめにテイストを決めて、面積の広い部分から検討していくのがおすすめです。
注文住宅の内装デザインをおしゃれな実例でチェック
注文住宅の内装デザインには、下記のようなたくさんのテイストがあります。
- モダンテイスト
- ナチュラルテイスト
- 和風
- インダストリアルテイスト
- アメリカンテイスト
- アジアンテイスト など
今回は、内装デザインの中でも人気の高いものをピックアップして紹介します。
モダンテイスト
施工事例:自然を感じる中庭は家族のお気に入り。開放感のあるシンプルモダンな家
モダンテイストは、現代的という意味の通り、都会的で洗練された雰囲気のインテリアデザインを指します。
色使いはモノトーンを基調にしてシンプルに仕上げ、タイルやガラスなど光沢のある素材をアクセントに取り入れ高級感を演出します。
モダンテイストの代表例をご紹介します。
施工事例:20代夫婦が建てた、非日常感漂うホテルライクな住まい
現代的な雰囲気を最大限に引き出した、モノトーンをベースにしたモダンデザインです。無駄を削ぎ落とし、非日常を感じる動線の良い間取りなどホテルライクなデザインと暮らしやすさにこだわりました。
次に紹介する「和モダン」はモダンテイストに和の要素を取り入れたデザインです。
和モダンテイストはシンプルモダンを基調に、天井や建具、間仕切りなどに木のぬくもりを感じる素材をポイントで使うのが特徴です。日本人になじみ深い落ち着きのあるインテリアが好きな人におすすめです。
ナチュラルテイスト
施工事例:木のぬくもりに包まれた開放感いっぱいのLDK。どこでも家族がつながる住まい
ナチュラルテイストは、木材や塗り壁など自然素材を取り入れたインテリアデザインです。白や淡いベージュなど柔らかい色合いでまとめ、木目調の家具やインテリアグリーンをバランスよく組み合わせます。
ナチュラルテイストは優しさや親しみを感じる、心安らぐ空間になり、性別や世代を問わず人気が高いデザインです。
正統派のナチュラルテイストの事例を紹介します。
また、ナチュラルとモダンを組み合わせたミックススタイルも人気があります。
施工事例:開放感と木のぬくもりに包まれた、癒しのLDK。家事がラクなプランも魅力
上の画像の事例は、無垢材をふんだんに使いながら、ブラックやグレー、ゴールドなどシックなカラーを巧みに組み合わせることで、落ち着きのあるナチュラルテイストに仕上げています。
最近人気が高まっている「北欧スタイル」も、ナチュラルテイスト系の一種と言えます。
壁や天井、床は淡い色でまとめ、曲線づかいがおしゃれな木製の北欧家具などを取り入れます。
また、長い冬の家時間を明るくするような、アクセントウォールやファブリック、照明器具など活力を感じさせるインテリアをポイント使いするのも特徴です。
アメリカンスタイル
アメリカンスタイルは海外風のおしゃれなインテリアに囲まれて暮らしたい人にぴったりの内装デザインです。
お手本とする場所や時代によって、西海岸スタイル、インダストリアル、ブルックリンスタイルなどさまざまなデザインがあります。人気のスタイルをピックアップしてご紹介します。
西海岸スタイル(サーファーズハウス風)
西海岸スタイルはアメリカのサーファーズハウスをお手本にしたデザインテイストです。木目をふんだんに取り入れ、白を基調にマリンカラーやインテリアグリーンなどのアクセントを入れるのがポイントです。
インダストリアル
施工事例:“お気に入り”と“開放感”に包まれた、こだわりのラフスタイル
「インダストリアル」とは、「工業的な」という意味で、コンクリートやモルタル、アイアン、スチールなどを取り入れたクールな印象のスタイルを指します。ヴィンテージウッドや革のソファなど、男前インテリアが好きな方にもおすすめです。
ニューヨークスタイル
ニューヨークスタイルは、モダンで洗練されたインテリアデザインを指します。スタイリッシュな都会の暮らしをイメージさせる、白を基調としたスッキリと美しい空間に、こだわりの家具やインテリアをアクセントに取り入れます。
内装デザインを決める手順
内装デザインの決め方に特別なルールはありませんが、一般的には次の順番で決めていくとスムーズなのでおすすめです。
壁紙、フローリングのように各要素を1か所ずつ決めて3Dパースなどでイメージを確認しながら全体のバランスを取っていくのが良いでしょう。
ベースとなるテイストを決める
具体的に内装を決める前に、ベースとなるテイストを1つ決めることで、スムーズに統一感のあるデザインを作りやすくなります。
専門的な知識がなくても問題ありません。気軽に施工事例をいろいろ見て好きなものをピックアップしていきましょう。ピックアップした事例の共通点を探すと、自分が好きなテイストがより明確になっていきます。
フローリングの素材と色を決める
フローリングは視界に入る面積が広いため、お部屋のイメージを大きく左右します。
ナチュラルなら無垢フローリング、モダンなら大理石調フローリングなど、テイストに合わせて素材とカラーを選びましょう。
壁と天井の仕上げ・色を決める
壁面と天井も視界に入りやすく、お部屋の印象を左右する部分です。クロス・タイル・漆喰・珪藻土などさまざまな種類がありますので、テイストにあったものを選びましょう。壁面の一部のカラーや素材を切り替えてアクセントにするのもおしゃれです。
〈壁仕上げ材の主な種類と特徴〉
クロス仕上げ | 色や柄の種類が豊富でコストも安いのがメリット。木目やレンガ、石材調などの質感を再現したクロスもあるためアクセントに使うこともできます。 |
タイル仕上げ | 光沢や独特の質感で高級感が出せます。貼り方でさまざまなデザインが可能。耐久性が高いのでキッチンや洗面所など水回りにポイント使いするのもおすすめ。 |
塗り壁(漆喰・珪藻土など) | 塗り壁は継ぎ目のない綺麗な仕上がりが特徴です。表面に独特の質感があり、塗り方でさまざまなデザインを表現できるのもメリットです。 最近は室内壁にモルタルを使いカフェ風やインダストリアルな雰囲気を出すのも人気があります。 |
木材 | ナチュラルや和モダンに合います。天井の羽目板や腰壁など、取り入れると室内の良いアクセントになります。 |
建具・窓枠の色を決める
ドアや収納の扉や窓枠、幅木など建具のカラーも、内装を構成する要素の1つです。
フローリングと合わせて統一感を出したり、あえて色を変えてアクセントにしたりするなど、有効に使うことでおしゃれ度をアップできます。
室内窓やドアをガラス付きにすると視線抜けが良くなり、開放感を出したり奥の部屋に光を届けたりできます。
キッチンの色を決める
施工事例:開放感と木のぬくもりに包まれた、癒しのLDK。家事がラクなプランも魅力
ワンフロアLDKの場合、キッチンも内装を構成する要素の一つになります。収納の扉やワークトップは素材やカラーが豊富なので、上手にコーディネートすればLDKのおしゃれなアクセントにもなります。
施工事例:木のぬくもりに包まれた開放感いっぱいのLDK。どこでも家族がつながる住まい
対面キッチンを採用する場合は、リビングから見えやすいカウンター下の収納や腰壁部分の素材、色、デザインにもこだわってLDK全体で統一感を演出するのがおすすめです。
照明を決める
施工事例:【ZOOT(6.5×10)】ずっと、つづく、くらし
お部屋の内装は照明の配置や色合い、デザインによっても印象が変わってきます。
埋め込み式でスッキリ見せられるダウンライトや、デザイン性が高くお部屋のアクセントになるペンダントライトなど、テイストや過ごし方に合わせて選びましょう。
家具・インテリアを決める
施工事例:家で過ごす時間が一番の贅沢。LDKを中心とする間取りでくつろぎ空間が完成
内装は家具やインテリアを置いて、実際に暮らす状態になって完成といえます。
家具を置いたらテイストがチグハグになった…とならないために、事前にシミュレーションしながらトータルコーディネートしましょう。
決めた内装デザインと、今の家から持っていく家具と新調する家具やカーテンなどがそれぞれマッチしているかもチェックしておきたいポイントです。
おしゃれな内装づくりのポイント
おしゃれな内装づくりに役立つポイントをご紹介します。インテリアコーディネートの特別な知識がなくても、コツを押さえて選んでいくことで統一感のあるおしゃれなお部屋が作れますので参考にしてくださいね。
カラーコーディネートのセオリーを知る
一般的にあらゆるデザインの配色は、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを70:25:5の比率で用いるとバランスがよいとされています。
ベースカラー(基調色) | 最も大きい面積を占め、基本となる色。壁や床、天井など |
アソートカラー (従属色) | ベースカラーを引き立て、安定させる色。アクセントウォールやダイニングテーブル、ソファなど大きめの家具、カーテン、ラグなど |
アクセントカラー (強調色) | 少面積で配色全体を引き締め、彩りを与える色。チェアや照明など小さめの家具や観葉植物など |
あくまでも一般的なセオリーですが、デザインがしっくりこない場合は各場所の色のバランスを調整してみるのも一つの方法です。
大きなサンプルで素材やカラーを選ぶ
壁紙・フローリング・天井材など面積の広い場所の色を決めるときは、画像やカタログだけで選ばず、なるべく大きめの実物カットサンプルで選ぶのがポイントです。
面積が大きくなるほど明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えるため、大きめのサンプルで確認することで、失敗を防げます。また、画像ではなく実物のカットサンプルで、表面の凹凸などの質感も確認して決めるのがおすすめです。
素材にこだわる
施工事例:【Ca de lu~ひなたのいえ~】きらめく、わたし時間。わがままを我慢しないで、楽しむ暮らし
クロスと漆喰、合板フローリングと無垢フローリングなど、似た色合いでも素材を変えると質感と印象が大きく変わります。無垢フローリングなどの自然素材は初期費用が高めですが、複合フローリングにはない独特の味わいが楽しめます。適切なお手入れで長く使い続けられるメリットもあるため長い目で見るとお得になりますよ。
開放感を意識する
開放感のある部屋は広々と感じられ、おしゃれに見えるため、内装デザインで意識したいポイントです。次のようなテクニックを取り入れると室内の開放感がアップするため参考にしてください。
〈開放感を出す内装デザインテクニック〉
- 壁や天井に白などの膨張色を取り入れて空間を広く見せる
- 天井高をアップする
- 吹き抜けや勾配天井にする
- 天井まであるハイドアにして視線の抜け効果をアップする
- 庭やウッドデッキと室内のつながり感を意識する
アクセントはさりげなく
ビビッドカラーや柄物など、強いアクセントは個性を出せますが、多く入れすぎると落ち着かない空間になり飽きてしまう可能性もあります。
インテリアデザインは、あくまでもベースはシンプルにしてアクセントを引き立てるようにするとセンス良くまとまりますよ。
収納を充実させる
収納が十分あると物が散らかりにくく、生活感を減らして内装デザインの魅力を引き立てられます。逆に、収納が不足するとどんなにこだわったデザインでも物が散らかりがちになり、内装の魅力が半減してしまいます。
リビングやキッチンなどそれぞれの場所ごとに必要な物をリストアップし、適切な種類と量の収納スペースを確保しましょう。
ファミリークローゼットやパントリーなど、ざっくりと分類してまとめて収納できるスペースを作ると日頃の整理整頓がしやすくオススメです。
優先度が高い部屋にこだわる
施工事例:軒下で繰り広げられる新たな暮らし【軒-NOKI-】
内装やインテリアを考える際は、長く過ごす部屋や家族の団らんスペースなど優先度の高い部屋にこだわりましょう。
家族が集まり長い時間を過ごすリビングは、こだわって素敵に仕上げると全体の満足度が高くなります。住まいの顔となる玄関もおしゃれにすることで家全体の印象をアップできます。
テレワークが多いなら書斎やワークスペースの快適性やデザインにこだわるなど、家族の希望やライフスタイルから優先順位を付けていくのがおすすめですよ。
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まとめ
おしゃれな内装デザインのコツは、テイストを決めて統一感が出るようにバランスを整えることです。また、一般的に各要素のデザインや色を選ぶ際は、壁や床などの大きな部分から選んでいくことで、全体の調整がしやすく、大きな失敗もしにくくなります。
理想のデザインを実現したおしゃれな家づくりは、さまざまな要望に応えられる自由度の高い住宅会社を選ぶことが重要です。
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