「過眠症」
突然ですが、皆さんは日中に急激に睡魔に襲われる経験などはないでしょうか?
また継続的に襲われ続けていないでしょうか?もしかしたらそれは過眠症かもしれません。
過眠症とは一体なんなのでしょうか、、、
〇ナルコレプシー
ナルコレプシーは古くから知られている代表的な過眠症で、耐えがたいほどの強い眠気が突然出現し、睡眠発作を起こします。
その眠気は強烈で、食事中や歩行中、入学試験など通常なら眠れるはずのない状況でも眠り込んでしまいます。本人が眠気に気付く前に眠りに落ちてしまうので、眠ったことに気付いていない場合もあるほどです。
眠気のほかには、驚いたり大笑いしたりしたときに全身または体の一部の力が抜けてしまうカタプレキシー(情動脱力発作)、寝入りばなに出現しやすい金縛り(睡眠麻痺)や幻覚様体験(入眠時幻覚)といった症状も見られます。
ナルコレプシーの原因は、覚醒を維持する脳内物質(ヒポクレチン/オレキシン)を作る神経細胞の変性・脱落に由来するとされています。
〇突発性過眠症
特に睡眠不足が慢性化していない場合で、日中に強い眠気が出て日常生活に影響がおよぶ場合、突発性過眠症の可能性があります。
日中の眠気という点ではナルコレプシーと似ていますが、突発性過眠症では、ナルコレプシーに見られる情動脱力発作や睡眠麻痺、入眠時幻覚があまり見られないことで判別します。
また、幼少時からよく眠ることが多く、夜間の睡眠時間が10時間以上になるケースがあります。昼寝も1時間以上と長く、長く寝ても起きたときにすっきりしていない点も特徴です。
原因は特定されていませんが、家族間で過眠が目立つ傾向があるため、睡眠や覚醒に関わる遺伝的な背景が関わっていると考えられています。
このような症状が思いあたったならば、もしかしたらあなたは「過眠症」かもしれません。
過眠症は自覚症状もなく怠慢と周りからは思われてしまいがちですが、病気の一種です。
また、自分には当てはまらないとしても周りにその様な病気の人がいるかもしれないと認知しておくだけで、自分自身も「過眠症」の人も生活しやすい世の中になっていくはずだと私は思います。
過眠症は睡眠障害のひとつであり、根本的な治療方法はないそうです。
世の中には様々な症状、病気をもった方がたくさんいます。
その様な人々に寄り添いあって助け合いながら生活できるのが人間の素晴らしいところだと私はおもっています。
これからも暮らしやすい世の中をみなさんでつくっていきましょう!