売れない家の特徴と解決策!販売価格や不動産会社を見直そう
この記事では、家がなかなか売れない理由や原因を掘り下げ、解決策とセットで詳しく解説します。
売れない家には必ず原因があり、適切な対策をすることでスムーズな売却につながります。売れないからと言って値下げをするのではなく、原因を把握して解決することが大切です。
適切な販売価格の設定、売却に強い不動産会社と媒介契約するなど、効果的な解決策をたくさんご紹介します。
コラムのポイント
- 建物の状態や見た目、売り出し価格など、売れない家の特徴を1つずつご紹介します。
- 片付けや清掃、物件写真の撮り直しなど、ちょっとした工夫で売れる可能性もあります。
Contents
1年以上売れない家には原因がある
家の売却期間は数か月~半年前後が目安と言われています。運やタイミングもありますが、1年以上売れない家には、何かしらの原因があると考えるべきでしょう。
家が売れない原因は、広告不足・状態が悪い・価格が高いなどさまざま。まずは原因を明確にして、適切な解決策を導入することが大切です。
次の章から、売れない家の特徴や原因を1つずつチェックしていきましょう。
売れない家の特徴7つ
売却に時間がかかることが多い家の特徴を1つずつ解説します。ご自身の状況に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
①売り出し価格が高すぎる
地域の相場より売り出し価格が高すぎる家は、ほかの物件と比較検討されると選ばれにくく、売れないケースが多いです。価格が高いとポータルサイトなどの絞り込み検索で漏れてしまうため、そもそも検討してもらえない可能性も。
家には定価がないため、売り出し価格を決めるのはかなり難しいです。地域相場をよく調べずに売り出し価格を決めると、相場より高くてなかなか売れなくなる可能性が高いでしょう。
②内覧時の印象が悪い
購入希望者からの連絡はあるのに売れない家は、内覧時の印象が悪い可能性があります。
※内覧の印象が悪くなる原因
- 庭の草や木が生えて荒れている
- 家具や荷物など残置物が多い
- 室内が汚れている
- 日当たりが悪い
- 売り込みが強すぎる
建物の状態は悪くなくても、庭が荒れていたり残置物が多かったりすると、内覧時の印象が悪くなり売れにくい家に。ほこりや窓の汚れなども、購入希望者の心象が悪くなる原因となります。窓が開かない、気が生い茂っているなど、日当たりが悪い家も売れにくい特徴の1つ。
また、内覧時に売主として立ち会うのはプラスになることもありますが、売り込みすぎるとマイナスになってしまうこともあります。
③建物がボロボロ
見た目だけでなく、内部構造がボロボロの家も売れにくくなります。
特に、雨漏りやシロアリ被害など、多額の修繕費用がかかる状態の家は避けられる傾向が強いです。
中古住宅はリフォーム・リノベーション前提で探す方が多いものの、内装や設備があまりにボロボロな家は印象が悪いでしょう。ボロボロのテラスやウッドデッキ、倒壊しそうなブロック塀など、外構部分の状態も売れやすさに影響します。
④立地環境が悪い
駅やバス停などの公共交通機関、スーパーやドラッグストアなどの買い物施設が少なく、立地環境が悪いのも売れにくい家の特徴です。
ポータルサイトなどで中古住宅を検討するときは、駅からの徒歩分数や買い物施設で絞り込むことが多いです。立地環境が悪いと検索に引っかからず、不動産会社でも紹介してもらえる可能性が低くなります。
⑤売却活動が弱い
媒介契約を結んだ不動産会社の売却活動が弱く、購入希望者をうまく見つけられていない可能性も考えられます。
不動産会社と一口に言っても、強みや得意ジャンルはさまざま。例えば、マンション売却に強い不動産会社に戸建ての売却を依頼しても、積極的な売却活動は期待できないでしょう。
また、専任媒介契約・専属専任媒介契約より、一般媒介の方が売却活動は弱くなる傾向があります。
⑥旧耐震基準で建てられている
1981年に改正された建築基準法以前の、旧耐震基準で建てられている家も売れにくいケースが多いです。
旧耐震基準の家は耐震改修費用が100万円単位でかかることが多く、購入希望者から見るとデメリットが大きいです。
⑦市街化調整区域
郊外エリアで市街化調整区域に含まれている家も、売れるまでに時間がかかるケースが多いです。
市街化調整区域は開発を抑制する地域のことで、「資産価値が低く住みにくい」というイメージを持つ方が多いです。将来の建て替えが制限されるケースもあるため、購入希望者から避けられてしまう可能性があります。
〈関連コラム〉
市街化調整区域のメリット・デメリット|買わないほうがいいケースとは?
売れない家の解決策
前述したような売れない家の特徴に当てはまる場合、次の解決策を試してみましょう。
①片付け・清掃をする
庭や室内の片づけ・清掃は、どの家にも効果が期待できる解決策です。不要な残置物を片付けて清掃するだけでも、物件写真や内覧時の印象が良くなり売れやすくなります。
相続した実家に家財がたくさん残っていて自分で処分するのは難しい場合は、遺品整理サービスなども検討しましょう。
〈関連コラム〉
親の死後家の処分費用はいくらかかる?遺品整理や解体費用の料金相場
②物件写真を撮り直す
ポータルサイトなどに掲載されている物件写真を、印象が良いものに撮り直すのも効果的な解決策の一つ。
片付け・清掃後に写真を撮り直せば、かなり印象が変わるので内覧率アップが期待できるでしょう。雨や曇りの日を避け、天気の良い日に撮り直すのも効果的です。
内覧写真を見直して、撮り直した方が良さそうなら不動産会社に相談してみましょう
③適正な売り出し価格を見極める
長期間売れない家は、無料査定を活用して売り出し価格を見直してみるのもおすすめの対策。販売価格を見直す場合は、ただ値下げするのではなく適正な価格をしっかり見極めましょう。
無料査定を依頼する場合は、一括査定サービスなどで無作為に選ぶのではなく、地元の信頼できる不動産会社に相談するのが確実です。
④売却に強い不動産会社に相談する
マンション・戸建て・都市部・郊外など、売りたい家の扱いに強い不動産会社に相談するのも効果的な解決策です。
売却実績が多い不動産会社は、それだけノウハウがあり適正な売り出し価格の設定や売却活動が期待できます。売りたい家の地域に強い会社も、ネットワーク力が高いため売却しやすくなるかもしれません。
⑤媒介契約を見直す
※媒介契約の種類
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
仲介によって家を売る場合、上記の3種類の媒介契約があります。なかなか家が売れないときは、媒介契約を見直してみるのも一つの対策です。
例えば、一般媒介契約は複数の不動産会社と同時契約できますが、その分売却活動への積極性は控えめになる傾向があります。専任媒介契約や専属専任媒介契約で一社に絞って契約することで、売却活動の活発化が期待できます。
しかし逆に、一社に絞る媒介契約は、他社からの問い合わせを断る「囲い込み」が発生するリスクも。状況に合わせて、適切な媒介契約を検討しましょう。
⑥買取りしてもらう
仲介でなかなか家が売れない場合、不動産会社に直接買取してもらう方法もあります。
買取は購入希望者を探す手間が無く、短い時間で家を売って現金化することが可能です。仲介より買取金額は少なくなりますが、時間をかけても売れそうにないときは積極的に検討してみましょう。
⑦ホームインスペクションする
築年数が古い、建物の状態が悪いなどの理由で売れない家は、ホームインスペクションするのも効果的な解決策です。
ホームインスペクションで建物の状態が明確になれば、購入希望者は安心して物件を選ぶことができます。費用はかかりますが、確実な売却を狙うなら検討する価値があるでしょう。ホームインスペクションをしたうえで、瑕疵保険を付けるのも効果的な対策です。
⑧解体して更地にして売る
建物の状態があまりに悪い場合は、解体して更地状態にした方が売れやすくなるケースもあります。
購入希望者から見ると、建物を解体する手間と費用がかからないので、すぐにマイホームを建てることができるのです。解体費用はかかるものの、補助金などもあるので一つの選択肢として検討してみましょう。
〈関連コラム〉
空き家の解体費用が払えないときの対策6つ|補助金・売却・相続放棄・自分で解体など
それでも家が売れないときはどうする?
ここまで紹介した解決策を駆使しても家が売れないときは、ほかの方法も検討してみるのが良いでしょう。
例えば賃貸として運用すれば、家賃収入を得ながら固定資産税やメンテナンス費用をまかなうことができます。築年数が古いなら、解体してアパートに建て替えたり、駐車場にしたりするのも一つの選択肢。家が売れないときの対策はこちらもコラムもご覧ください。
〈関連コラム〉
売却だけでなく、賃貸運用やリフォーム・リノベーションなどほかの選択肢を比較検討できる不動産会社に相談するのもおすすめです。
東京・千葉のオカムラホームでは、お住まいの売却はもちろん、賃貸や建て替えなどほかの選択肢も踏まえてアドバイスをしています。家が売れずに困ったときは、ぜひお気軽にお声掛けください。