北欧風の家づくりのポイント|おしゃれな外観・内装・間取りアイデアを実例付きで解説
このコラムでは、北欧風の家づくりのポイントを、外観・内装・間取りに分けて実例を紹介しながら解説します。
北欧風の家は、ナチュラルなインテリアが好きな方はもちろん、高性能かつ開放的な間取りの家にしたい方にもおすすめです。
おしゃれな北欧のライフスタイルを取り入れた家づくりをしたい方は参考にしてくださいね。
コラムのポイント
- 北欧住宅は、気候の特徴を踏まえて、断熱性・気密性・省エネ性能の高さや、明るく快適に過ごせる室内空間を重視するのが特徴です。
- おしゃれで日本の気候風土にも合った暮らしやすい北欧風の家を建てるなら、住宅の基本性能をしっかり確保でき、北欧の家づくりに詳しいハウスメーカーや工務店を選ぶのがおすすめです。
Contents
北欧スタイルの家とはどんな家?
北欧風の家とは、北欧の家の良さ(性能やデザイン、間取り)を取り入れて、日本の気候風土や現代の生活様式に合わせてアレンジされた住宅のことを指します。
北欧は住宅先進国と言われ、世界基準で見ても住宅の断熱・気密性能が高く、省エネルギーで快適な住環境を実現する高性能な家づくりが発展しています。
木造住宅の耐用年数は100年以上とも言われ、家を大切に手入れし、受け継いでいくという考え方で、長く高い資産価値を持ちつづけるのも特徴。
また、冬は日照時間が平均3~6時間ほどになる北欧では、室内で過ごす時間が長いからこそ、家での時間を明るく快適に過ごすための内装やインテリアの工夫もたくさんあります。コロナ禍以降、家時間を充実させたいと考える人が増え、日本でも北欧スタイルの家やライフスタイルの人気が高まっています。
北欧風の住宅外観の種類と実例
北欧風の家の外観は、大まかに以下の2パターンに分けられます。
①伝統的な北欧住宅をお手本にしたタイプ
②現代的でモダンな北欧住宅をお手本にしたタイプ
それぞれの外観タイプの特徴と実例を紹介していきますね。
①伝統的な外観タイプ
北欧の伝統的な家と言えば、三角屋根や深い赤色の木造住宅をイメージする方も多いのではないでしょうか。
北欧住宅の外壁の特徴的な赤色は、スウェーデンの鉱山で採れる顔料がベースになっています。発色の良さはもちろん、外壁の耐久性や強度を高め、防腐効果もあることから、厳しい気候の北欧で住宅を守るために普及していったと言われています。
伝統的な北欧風の家の外観を目指すなら、三角屋根に天然木の板張りやヴィンテージウッド風のサイディングを組み合わせるのがおすすめです。
板状になった壁材を縦や横に重ね張りする「ラップサイディング」も、外壁の陰影が木の素材感をより感じられておしゃれに仕上がります。
②モダンな外観タイプ
(画像引用元)Asuntomessut|virtuaalimessut Tuusula 2020
現在の北欧では、伝統的な住宅だけでなく、シンプルで洗練された外観の住宅もたくさん見られます。
フィンランドで年に一度開催される大規模なハウジングフェアでも、近年はシンプルモダンな外観の家が多く展示されています。
フィンランドのハウジングフェアはインターネットのバーチャル空間でも体感できますので、ぜひ最先端の北欧住宅も参考にしてみてください。
(参考)Virtuaaliset Asuntomessut 24/7(バーチャル住宅フェア)
※フィンランド語のサイトにジャンプします。
モダンな北欧風の家施工事例
ファザードの外壁に木目をふんだんに使った、モダンな平屋風2階建ての外観実例です。シンプルな形状だからこそ自然素材が引き立ち、ナチュラルさを大切にする北欧らしさを上手く表現しています。
施工事例:平屋という日本の思想を継ぎ進化させる邸【J-ROOTS】
シンプルな三角屋根と真っ白な塗り壁に、ランダムに並んだ小窓でアクセントを付けた、モダンな北欧風の外観実例です。
シンボルツリーや玄関ドアの木目でナチュラル感をプラスしたことで、スタイリッシュかつ温かみも感じられる外観に仕上がっています。
北欧風の住宅内装の特徴と実例
次に、北欧風の家の内装づくりのポイントを、実例を紹介しながら解説します。
天然木・自然素材を使った内装
北欧住宅と言えば、豊富な森林資源を生かした天然木を使った家づくりが特徴で、内装にも木をたくさん取り入れます。
フローリングや壁材としてオークやパインなど白っぽい色合いの樹種を使うことで、明るく柔らかな北欧らしい印象の内装のベースを作れます。
基本はシンプル、ミニマム
北欧のライフスタイルは「他者と比べず、自分自身にとってバランスの取れた生活」を重視するため、多すぎず少なすぎない=「ちょうど良いシンプルな暮らし」が基本です。
住宅の内装も、要素はあまり増やさずシンプルなインテリアで、家具の高さを抑えて圧迫感のないゆったりとくつろげる空間をベースにします。
「余白」を作る
シンプルな内装だからこそ生まれる「余白」を楽しむのが北欧住宅の魅力でもあります。
ニッチや飾り棚などを設け、季節によって異なる植物を置いたり、壁にお気に入りのアートを飾ったりするのもおすすめ。
自分らしくディスプレイする楽しみが、心の余裕や豊かさにつながっているのかもしれませんね♪
明るく自然の活力を感じるファブリック
北欧インテリアと言えば、フィンランドの「マリメッコ」や「フィンレイソン」に代表される鮮やかで大胆なプリント柄など、明るく自然の活力を感じるファブリックを取り入れるのも特徴です。
木材や明るいトーンの内装の中に、アクセントとして北欧柄の壁紙やクッション、ソファカバーなどを入れることで、見るだけで元気が出るような活力が感じられる空間になります。
デザイン性の高い木製家具
おしゃれで実用的な木製家具も北欧風の内装に欠かせない要素です。
北欧の木製家具は、脚が下に向かって細くなる「テーパードレッグ」や、曲線を使ったデザインが特徴。
美しさだけでなく実用性や耐久性にも優れているため、お気に入りをお手入れしながら長く愛用する北欧のライフスタイルをお手本にしたい方にもおすすめです。
インテリアグリーンを取り入れる
北欧風の内装では木とともに「緑」も重要な要素になります。観葉植物や生花を飾ることで明るく活力あふれる雰囲気を演出できます。
スポット照明や温かみのある間接照明
北欧風の内装を目指すなら、くつろぎの空間を演出する照明にもこだわりましょう。
北欧の住宅では部屋全体を明るくするシーリングライトのような全般照明よりも、必要な場所に適度な明るさ・色温度の明かりを付けるスポット照明や間接照明が好まれます。
照らす場所やシーンに合わせたものを選びましょう。
〈主なスポット照明の種類〉
ペンダントライト |
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スタンドライト |
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スポットライト |
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ブラケットライト |
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北欧風の家におすすめの間取りアイデア
シンプルでミニマム、そして家族で過ごす時間を大切にする、北欧のライフスタイルをお手本にした間取りアイデアをご紹介します。
吹き抜け
北欧では薪ストーブの煙突を通して家全体を暖められる吹き抜けの間取りもよく見られます。
住宅の気密性・断熱性を高めることで、冬も薪ストーブ1台で暖房をまかなえるため省エネにもつながります。
大きく開放的な窓
北欧では自然光を最大限に取り入れるために、窓が大きい家が多いのも特徴です。
リビングに面した吹き抜けの1階~2階部分に、断熱性の高いサッシを入れた大きな窓を配置すれば、明るく開放的でリゾート感のあるくつろぎスペースが作れます。
広いリビングスペース
大きな窓からの光を最大限活用するために、リビングスペースを広く取るのも特徴です。家族が集まりながら各々が自由に過ごせる快適なリビングスペースは、北欧の家づくりの基本と考えられています。
ワークスペースやヌック
テレワーク先進国のスウェーデンをお手本にした、広いリビングスペースの一角にワークスペースやヌックを作る間取りも北欧住宅のトレンドです。
リビングにいながら仕事ができるワークスペースや、お子さまの様子を見守れるヌックは、家族との時間を大切にする北欧諸国ならではの間取りアイデアと言えますね。
サンルーム・コンサバトリー
北欧住宅では、室内でも外の太陽光を感じながら過ごせる、明るく快適な窓際のサンルームやコンサバトリーを取り入れる家もあります。
大きな窓やサンルームは、日照時間が短い冬でも室内で快適に過ごすための、北欧住宅ならではの間取りの工夫と言えます。
まとめ
北欧住宅は、気候の特徴を踏まえて、断熱性・気密性・省エネ性能の高さや、明るく快適に過ごせる室内空間を重視するのが特徴です。
おしゃれで日本の気候風土にも合った暮らしやすい北欧風の家を建てるなら、住宅の基本性能をしっかり確保でき、伝統的なデザインから最新のモダンスタイルまで、北欧の家づくりに詳しいハウスメーカーや工務店を選ぶのがおすすめです。
オカムラホームの注文住宅ブランド「木ここち家ラボ」では、木本来が持つ強さやぬくもりを活かしつつ新しい技術も取り入れた、日本の風土に馴染む高性能の木造住宅をお届けします。
スウェーデンやフィンランドなど北欧諸国のライフスタイルや住まいの流行も常にキャッチしながら、おしゃれで暮らしやすいデザイン・間取りの家づくりをご提案しています。
今回ご紹介しきれなかった事例がたくさんありますので、ぜひチェックしてみてください。