約30坪でファミリークローゼットのある間取り実例|広さ目安、後悔しやすいポイントと対策も紹介
このコラムでは、注文住宅でファミリークローゼットを間取りに取り入れるメリットを実例付きで紹介します。
延べ床面積30坪前後でウォークインタイプ・ウォークスルータイプそれぞれの間取り実例や、広さの目安、ファミリークローゼットで後悔しやすいポイントと対策も解説。
理想のマイホームづくりにお役立てください。
コラムのポイント
- ファミリークローゼットは整理整頓がしやすく、個別にクローゼットを設置するより面積効率が良いことがメリットで、ランドリールームやバルコニーに隣接させることで洗濯家事の効率が大きくアップします。
- ファミリークローゼットの間取りは、洗濯機や物干し場の位置も考慮しながら、家族全員が使いやすい生活動線上に作ることがポイントです。
Contents
ファミリークローゼットとはどんな間取り?
ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類などをまとめて収納するスペースを指します。
これまでの収納は、各部屋にそれぞれ1つずつクローゼットがあるケースが一般的でした。
最近の新築住宅では、家事動線の良さや、床面積を効率よく使うことを重視し、ファミリークローゼットを採用する方が増えています。
ファミリークローゼットのメリット
整理整頓しやすくなる
ファミリークローゼットは、大きさ次第では衣類以外の生活用品もまとめて収納することができるため、物が迷子になることが少なく、整理整頓が楽になります。
何をどこにしまったか分からなくなり、探すために多くの時間を使ったり、何度も同じ物を買ってしまったり、という収納に関する悩みを解決できます。
生活動線をすっきり保てる
ファミリークローゼットを帰宅動線に組み込むことで、自然に帰宅後に上着やバッグなどを戻す流れができるため、リビングが散らかるのを防げます。
また、モノの定位置が分かりやすくなることで、自然と片付ける習慣がつき、通路やテーブルの上もすっきり保ちやすくなります。
洗濯家事の効率アップ
ファミリークローゼットとランドリールーム、バルコニーなどを隣接させることで、乾いた洗濯物をそのまま収納することができるため、洗濯家事を時短できます。
ファミリークローゼットに、干したハンガーのまま掛けられるポールなどを設置しておけば、洗濯物を畳む手間も省略できて便利です。
衣替えの手間が省ける
ファミリークローゼットで衣類を1か所で管理することで、季節ごとに衣替えをする手間を省けます。現在の家で、各部屋のクローゼットでは衣類が収納しきれず困っているという方にもおすすめです。
注文住宅のファミリークローゼット間取り実例
【20坪】衣替えのいらないファミリークローゼットのある2人暮らしの平屋
延べ床面積約20坪、2人暮らしで1LDKのコンパクトな平屋。ご夫婦の主寝室の一角に、大容量のファミリークローゼットを設けました。
内部はL字型になっていて、着替えがしやすい通路幅もあります。扉のないオープン仕様で片付けもしやすく通気性も抜群です。
施工事例:ミニマルな暮らしを楽しむ、コンパクトで機能的な「平屋」
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【31.8坪】約2.5畳の大容量クローゼットを確保した暮らしやすい家
2階に約2.5畳の大容量ファミリークローゼットを確保した、延べ床面積約32坪・3LDKの間取り図実例です。
クローゼットは主にお子さまの衣類の収納に。衣装ケースなどを置いても、中で着替えもできる十分な広さがあります。
【約31坪】2階にランドリールームとファミリークローゼットのある洗濯動線の良い間取り
延べ床面積約31坪で2階にファミリークローゼットのある間取り実例です。階段を上がった先にランドリールーム、隣にファミリークローゼットを配置しました。
ランドリールームで乾いた洗濯物をハンガーのままファミリークローゼットに運ぶだけで収納できるので、とても時短になります。また、個室にクローゼットもあるので、必要に応じて家族がそれぞれ自室に運ぶだけでOK。洗濯をする人の負担軽減を重視した間取りです。
【約29坪】2階にサンルームとファミリークローゼットのある間取り
2階ホールの各居室からアクセスしやすい2階ホールに約2.5畳のファミリークローゼットを配置した、延べ床面積約29坪の間取り実例です。主寝室にはサンルームを設け、乾いた洗濯物を効率的に収納できる動線を作りました。
ファミリークローゼットの内部はコの字型にハンガーパイプと棚板を設置。オープン仕様で出し入れしやすく、たくさんの衣類を収納できます。
主寝室の隣にトップライト付きのサンルームを設置。室内干しが乾いたらそのままファミリークローゼットに収納できて効率的。雨の日や花粉の時期も安心です。
【28.5坪】クローゼットと居室を仕切らないスムーズな生活動線の家
延べ床面積約28.5坪で、2階にファミリークローゼットのある間取り実例です。2階はあえてドアで仕切らず、寝室やワークスペース、ファミリークローゼットが全てつながった間取りになっています。
クローゼット内も含めてへイムズペイントというグレーの塗り壁材で統一し、シンプルかつスタイリッシュな内装に仕上げています。
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ファミリークローゼットに必要な広さは?
ファミリークローゼットは、家にあるモノの量や家族の人数、想定する使い方によって適切な広さが変わってきます。
衣類をまとめて収納する目的なら、家族1人につき1畳程度が目安です。季節品や生活用品も収納するなら、1~2畳プラスすると良いでしょう。
また、クローゼットは広さによって形状が変わるケースがあります。
例えば、2畳では正方形、3畳の場合は長方形になることが多くなります。形状によって奥行きや設置できる収納棚の量も変わってくる点に注意しましょう。
また、中で着替えもできるようにする場合は、そのためのスペースも確保する必要があります。
ファミリークローゼットの間取りで後悔しがちなポイントと対策
ファミリークローゼットの間取りの失敗を防ぐポイントをまとめます。マイホームでファミリークローゼットを取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
家事効率アップにつながらない
家事の時短を目的にファミリークローゼットを採用する場合、洗濯などの家事動線をしっかりシミュレーションして間取りを作らないと、使いづらくなってしまう可能性があります。
ランドリールームやバルコニー、サービスデッキなど、室内・屋外の物干し場とできるだけ近づけるように配置するようにしましょう。
各部屋から遠くて使いづらい
ファミリークローゼットは納戸と異なり、頻繁に使うものを収納するため、リビングや水回り、個室などからアクセスしやすい場所に配置しないと使いづらくなってしまいます。
1階ならリビング・玄関と水回りの中間、2階なら各居室やバルコニーからアクセスの良い位置など、生活動線上にあって使いやすい場所に配置しましょう。
他の家族が着替えていると入れない
家族の衣類をファミリークローゼット1つだけで管理する場合、中で家族が着替えていると他の人が使えないなど、気を遣うケースがあるかもしれません。思春期を迎えたお子さまがいる場合、ファミリークローゼットを使いづらくなってしまうという体験談も聞かれます。
生活効率の良さと同時に、それぞれの家族がどこで着替えるのか、プライバシーに配慮できているかなども考慮した上で検討しましょう。
湿気が溜まって不快
ファミリークローゼットをランドリールームと兼ねた間取りにする場合、湿気が溜まりやすくなる点にも注意が必要です。湿気が多いと洗濯物が乾きにくくなるだけでなく、カビやダニが発生する原因になることも。
湿気の溜まりやすいファミリークローゼット内やランドリールームは、以下のような対策で快適に保てますので検討してみてください。
〈ファミリークローゼットの湿気対策例〉
- 対角線上に開口部を設置する(窓や出入り口)
- 衣類乾燥除湿機を設置する
- 壁や天井に調湿機能のある建材を使う
ウォークスルーなのに通り抜けできない
ウォークスルータイプのクローゼットは、モノが増えすぎると通り抜けできなくなってしまう可能性があります。せっかく作った便利な動線が生かされなければ、クローゼットに割いたスペースが無駄になってしまうかもしれません。
ウォークスルークローゼットを採用する場合は、収納スペースと通路の幅がそれぞれ十分確保できているかを必ずチェックしましょう。
そもそもファミリークローゼットがいらなかった
それぞれの自室で自分の服を保管したり着替えたりする方がライフスタイルに合っている場合は、ファミリークローゼットが思っていたように使われなくなってしまう可能性があります。
ファミリークローゼットを作るために他のスペースを削った場合は、後悔が大きくなってしまうかもしれません。
ライフスタイルや家族の希望、洗濯家事のルーティンなどを踏まえて、本当にファミリークローゼットが必要なのか考えてみることも大切です。
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まとめ
ファミリークローゼットは、家族の衣類などを1か所でまとめて収納できるスペースです。
整理整頓がしやすく、個別にクローゼットを設置するより面積効率が良いことがメリットで、ランドリールームやバルコニーに隣接させることで洗濯家事の効率が大きくアップします。
ファミリークローゼットの間取りは、洗濯機や物干し場の位置も考慮しながら、家族全員が使いやすい生活動線上に作ることがポイントです。
今回紹介した、ファミリークローゼットの後悔例と対策も踏まえて、快適な暮らしを実現できるマイホームづくりにお役立てください。
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