30坪でサンルームのある注文住宅間取り実例|おしゃれな内装事例や広さ目安、固定資産税についても解説
太陽光をたくさん取り込めるサンルームは、天候や時間帯を気にせず洗濯物を干せるため、共働きや子育て世代に人気の間取りです。
このコラムでは、千葉で注文住宅を建てる「木ここち家ラボ」が設計・施工した、延べ床面積30坪前後でサンルームのある新築戸建ての間取り実例を紹介します。
サンルームの広さ目安や、ランドリールームとの違い、固定資産税についても解説しますので、理想のマイホームづくりの参考にしてくださいね。
コラムのポイント
- サンルームのある間取りは、雨の日や夜でも洗濯物干しができるようになるため、共働きや子育て世代に特におすすめです。
- おしゃれな内装デザインや快適性にこだわることで、家事だけでなくセカンドリビングのようなプラスアルファのスペースとしても活用できます。
- サンルームを作る場所は、洗濯機やランドリールーム、クローゼットの近くにすると家事効率がアップします。また、吹き抜けホールやスキップフロアなど、日当たりの良い場所をサンルームとして活用するのもおすすめです。
Contents
サンルームとはどういう間取り?
一般的にサンルームとは、屋根や壁をガラス張りにして、太陽光を多く取り入れるように設計された部屋を指します。
庭など屋外の一部を室内に取り込むようなイメージで、ガーデンルームやコンサバトリー(温室)と呼ばれることもあります。
日本では、賃貸住宅などで室内干しをするための部屋をサンルームと表現することがあります。壁一面がガラス張りの部屋でなくても、大きな窓やトップライトで光を多く取り込める部屋がサンルームと呼ばれています。
戸建てにサンルームを設置する方法は主に以下の2種類があります。
- ①居室(ビルトイン)タイプ…新築向け
- ②後付けタイプ…新築・リフォーム向け
1つずつ詳しく説明していきますね。
①居室(ビルトイン)タイプ
建物の一部として設計されたサンルームで、気密性が高く雨漏りやすきま風が吹き込む心配が少ないため、明るく快適な空間が作れます。新築でサンルームを取り入れたい方におすすめです。
洗濯物の室内干し用としてはもちろん、ガーデニングやティータイムを楽しむセカンドリビングのような空間を作ることもできます。
庭に出入りできる掃き出し窓など、窓の種類やサイズ、数を調整することで、用途に合わせた機能を持たせられます。
②外付けタイプ
テラス囲いタイプ
テラス囲いは、デッキテラスや玄関前をアルミ素材の骨組みとガラスなどで囲んで作る簡易的なサンルームで、エクステリア設備の一種です。
既存のデッキテラスが雨風をしのげるサンルームとして使えるようになるため、リフォームで後付けするケースも多いタイプです。
居室タイプよりも費用を抑えられる一方で、気密性や断熱性の面ではやや劣ります。
バルコニー囲いタイプ
バルコニー囲いは、2階バルコニーやベランダに設置する簡易的なサンルームです。テラス囲い同様にリフォームで後付けも可能です。
2階のバルコニーを活用して、天候を気にせず洗濯物を干す場所が欲しい方におすすめです。
新築でサンルームを作るメリットとデメリット
新築でサンルームを間取りに取り入れるメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
メリット | デメリット |
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室内干し用としてはもちろん、セカンドリビングなどプラスアルファの空間として活用することもできるのがサンルームのメリットです。
一方で、太陽が出ていない日は洗濯物が乾きにくいというデメリットも。洗濯物を乾かすには風通しが大切なため、サンルームを閉め切っていても通風できるように換気設備やサーキュレーターなどを設置しましょう。
サンルームを作るのにおすすめの場所は?
戸建てでサンルームを作る場合、大きく分けて以下の2通りのパターンが考えられます。
- ①日中日当たりの良い方位に個室として作り、適切な位置に窓を設置する方法
- ②吹き抜けなど、明るく風通しの良い場所をサンルームとして活用する方法
具体的には以下のような場所がおすすめです。
- 1階リビングと庭の中間
- 2階バルコニーや主寝室・クローゼットの近く
- 2階の吹き抜けホール
- スキップフロア など
サンルームを主に洗濯物を干す場所として活用したい場合は、洗濯機や乾いた衣類を収納するクローゼットと同じ階に設置すると家事効率がアップします。
サンルームをお子さまの遊び場やセカンドリビングとして使いたい場合は、リビングに隣接させて設置するのがおすすめ。引き戸などで仕切っておけば、必要に応じてリビングとサンルームをつなげて大きな明るいリビングとして使うこともできます。
2階に洗濯機やランドリールームを配置するなら、2階バルコニーをサンルームにするのがおすすめです。2階の寝室や子ども部屋に乾いた洗濯物を運ぶ労力も少なく済みます。バルコニーをアウトドアリビングのように使うこともできますよ。
次に、注文住宅でサンルームを間取りに取り入れた実例を紹介します。
【間取り図あり】注文住宅でサンルームのあるおしゃれな間取り実例
千葉で注文住宅を建てる「木ここち家ラボ」が設計・施工した、サンルームのある間取り実例を紹介します。
実用性はもちろん、おしゃれなデザインも兼ね備えたプランニングの工夫にもご注目ください。
リビングに隣接したサンルームのある間取り実例
1階リビングと庭の中間にサンルームを作った注文住宅間取り実例です。室内干しスペースとしてはもちろん、お子さまやペットの遊び場や観葉植物を育てるスペースとしても最適です。
半透明ガラスの引き戸を閉めると、リビングにサンルームから優しい光が入ります。
サンルーム内には押し入れもあるので、干し終わった布団や季節品の収納にも便利です。
2階の吹き抜けホールにサンルームを作った間取り実例
日当たりの良い2階吹き抜けホールに、サンルームとして使えるように物干しポールを設置した間取り実例です。アイアン風で内装に溶け込むデザインがおしゃれ。観葉植物などを吊り下げても使えます。
【38坪】スキップフロアを活用してコンサバトリーを作った間取り実例
2階へ上がる途中のスキップフロアに、プチコンサバトリーを設けた間取り実例です。
リビングとの間は視線を適度に凹凸のあるガラスデザインの室内窓で仕切ることで、光を遮らずプライベート感のある空間を実現しています。
大きな6連窓からの光があふれるプチコンサバトリー。ソファでゆったりくつろいだり、ガーデニングを楽しんだりできる家族みんなの憩いの場です。
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【33坪】サンルーム+バルコニーが隣あった家事動線の良い間取り
延べ床面積約33坪、4LDKでサンルームのある注文住宅の間取り図実例です。
2方向に窓の付いたサンルーム。右側の窓からはバルコニーに出られます。
2階主寝室からつながるサンルームは外干しバルコニーとも隣接しているため、天候に合わせて臨機応変に洗濯物が干せます。
さらに、主寝室にはウォークインクローゼットもあるため、洗濯物が乾いた後そのまま収納できて洗濯家事の時短が叶います。
【約30坪】サンルームとファミリークローゼットが近い間取り実例
延べ床面積約30坪、2~3LDKでサンルームのある注文住宅の間取り図実例です。
天候を気にせず洗濯物が干せるサンルームを2階主寝室にプランニング。上部はトップライト(天窓)付きで効率的に室内干しができます。
居室と同じ内装仕上げで、洗濯物干し以外にもテレワークや趣味部屋など多目的に使える便利なスペースです。
【約32坪】2方向から光が入る広々明るいサンルーム
2階に設けた2方向から光が入るランドリースペース兼サンルームのある間取り実例です。
出入り口が複数あり、各居室に直接つながっているため、乾いた洗濯物を家族がそれぞれ自分の部屋に収納するスムーズな流れが作れます。
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新築サンルームの間取りでよくあるQ&A
最後に、新築でサンルームの間取りを検討する際によくあるご質問についてまとめました。使いやすいサンルームを実現する参考にしてください。
サンルームの適切な広さ目安は?
室内干しスペースとしてサンルームを作る場合は、家族の人数に合わせて適切な広さを検討しましょう。
夫婦とお子さま2人の4人家族なら広さは2~3畳が目安です。また、布団やシーツなど大きなものを干すなら3畳以上が目安になります。
天井に昇降式物干しを設置しておくと、物干し竿を置くスペースが不要で、使わない時は収納できるので便利です。
ランドリールームとサンルームの違いは?どちらがいい?
ランドリールームは洗濯機や乾燥機、室内干し、収納、アイロン台など洗濯に関する設備がまとめられた部屋です。
ランドリールームは洗濯動線をコンパクトにまとめられるため、家事が時短できる間取りを重視する人におすすめです。サンルームとランドリールームを兼ねることでスペースを多少節約することもできるでしょう。
ただし、ランドリールーム内に湿気が溜まりやすいので換気や除湿設備も同時に設置するようにしましょう。干した洗濯物で動線が塞がれないように、物干しポールの配置にも注意しましょう。
一方、居室タイプのサンルームは洗濯物を干す以外の用途にも使えるため、セカンドリビングやプラスアルファのスペースが欲しい人におすすめです。
サンルームは延床面積に含まれる?固定資産税は高くなる?
屋根があり四方が囲われている居室タイプやテラス囲いのサンルームは、固定資産税の課税対象となる「家屋の一部」とみなされる可能性が高い設備です。
サンルームが家屋の一部とみなされれば、その分固定資産税の税額も増えることになります。
また、リフォームで新たにサンルームを設置した場合も同様に、家屋の一部とみなされれば固定資産税が高くなる可能性が高いでしょう。
サンルームを設置した場合に増える固定資産税は毎年数千円~数万円程度が相場です。ただし、サンルームにかかる固定資産税は仕様や施工面積、工事費用などによっても変わってきますので、あくまで目安として参考にしてください。
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まとめ
サンルームのある間取りは、雨の日や夜でも洗濯物干しができるようになるため、共働きや子育て世代に特におすすめです。
おしゃれな内装デザインや快適性にこだわることで、家事だけでなくセカンドリビングのようなプラスアルファのスペースとしても活用できます。
サンルームを作る場所は、洗濯機やランドリールーム、クローゼットの近くにすると家事効率がアップします。また、吹き抜けホールやスキップフロアなど、日当たりの良い場所をサンルームとして活用するのもおすすめです。
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