おしゃれなヌックスペースのある間取り実例|リビング・ダイニング・階段下ヌックの事例や後悔を防ぐポイントも解説
最近、新築住宅でこぢんまりとしたくつろぎスペース「ヌック」のある間取りの人気が高まっています。
今回のコラムでは、おしゃれなヌックスペースのある新築注文住宅の実例をたくさん紹介します。
リビングやダイニング、階段下、スキップフロア、ロフトなど、さまざまな場所の実例を紹介しますので、自分に合ったヌックスペースを考える際の参考にしてくださいね。
コラムのポイント
- ヌックスペースは、住まいに居心地のよい「居場所」を生み出し、家族が程よい距離感で集まって暮らすライフスタイルにぴったりの間取りです。
- ヌックはリビングやダイニングの一角はもちろん、スキップフロアやロフト、2階ホールなどさまざまな場所に作ることができます。生活動線や使い方に合わせて広さや仕様のアレンジも可能です。
- ロフトやスキップフロア、デッドスペースを活かしたヌックを間取りに取り入れたい場合は、実績の多い住宅会社に相談するのがおすすめです。
Contents
ヌックスペースとはどんな間取り?
ヌックスペースとは、「こぢんまりとした居心地のいい場所」「室内の一角に特別に作られた小部屋」などの間取りを指します。
元々は、「暖炉の火の近くの腰掛け」を意味するスコットランド語の「イングル・ヌーク(Ingle neuk)」が語源となり、壁に囲まれた狭い空間を建築用語で「Nook(ヌック)」と呼ぶようになったと言われています。
現在は、リビングや階段下などの一角に作る、くつろぎや読書などのための小さなスペースをヌックと呼ぶことが多くなっています。
ヌックスペースのある間取りのメリット
新築でヌックスペースを間取りに取り入れるメリットについてまとめます。
メリット①個室とは違った「居場所」ができる
ヌックは、壁や扉で明確に仕切られていないスペースです。
個室とは別に、気軽にくつろげる「ちょっとした居場所」があることは、暮らしを豊かにしてくれます。
ヌックを小上がりにしたり、壁や床の素材に変化を付けたりすることで、空間にメリハリが生まれておしゃれに仕上がります。
メリット②家族とつながりながら適度な距離感で過ごせる
リビングや階段下の一角にあるヌックスペースは、家族と一緒の空間にいるというつながり感を持ちながらも、ひとりの時間を楽しめるというメリットがあります。
リビングではテレビ前のソファしか居場所がないと、家族同士が気を使ってしまうシーンがあるかもしれません。
そんな時に、いつでも話しかけられる距離感かつ、プライベート感もあるヌックスペースがあると、それぞれが思い思いのことをしながら一緒に過ごせますよ。
メリット③多目的に使える便利なスペース
ヌックスペースの使い方は1つではありません。
お昼寝や読書はもちろん、お子さまの遊び場やテレワーク、趣味を楽しむスペースなど、工夫次第でシーンに応じて多目的に使える便利なスペースになります。
ヌックスペースのデメリット・注意点
暮らしにプラスアルファの価値をもたらしてくれるヌックスペースですが、間取りに取り入れる際に知っておきたい注意点もあります。デメリットと対策を知って後悔しない家づくりにお役立てください。
デメリット①他のスペースが足りなくなる可能性がある
限られた建築面積でヌックスペースを設ける場合、個室や収納など他のスペースを予定より小さくしなければならなくなる可能性があります。
【対策】デッドスペースの活用、ロフト・スキップフロアを取り入れる
ヌックを間取りに取り入れる場合は、他のスペースとの兼ね合いや、住まい全体で暮らしやすい間取りになっているかをチェックしながらプランニングすることがポイントです。
限られた建築面積でヌックスペースを取り入れるなら、階段下などのデッドスペースや、ロフトやスキップフロアで縦の空間を活用するのがおすすめです。
デメリット②コストが増える
大きさや仕様によっても変わってきますが、ヌックスペースを設けると、その分建築コストが増える可能性があります。
【対策】ヌックのある間取りの実績が多い住宅会社を選ぶ
ロフトやスキップフロア、デッドスペースを活かしたヌックを間取りに取り入れたい場合は、実績の多い住宅会社に相談するのがおすすめです。
実績の多い会社なら、設計・施工もスムーズに進められるため、余計なコストアップも防げます。構造の安全性や快適性を確保しながら、居住空間をより広く取った住まいが実現できますよ。
オカムラホームの新築住宅ブランド「木ここち家ラボ」は、ロフトやスキップフロアのある新築住宅を多数手がけてきた実績があります。
無垢材をふんだんに取り入れ、安全性や快適性も備えた、心地よいヌックスペースのある間取りも実現可能ですので、お気軽にご相談ください。
おしゃれなヌックスペースのある注文住宅間取り実例
オカムラホームの新築住宅ブランド「木ここち家ラボ」が設計・施工した、ヌックスペースのある注文住宅の間取り実例を紹介します。
ダイニング脇のくつろぎヌックスペース
リビング・ダイニング脇に作った大きなヌックスペース。4~5人が並んで座れるサイズで、ダイニングチェアとしてはもちろん、寝転がったり、本を読んだり、くつろぎの空間にもなります。
天井が低い奥まったスペースは、安心してくつろげる快適なスペース。日当たりもよくお昼寝スペースとしても最適です。
階段脇のリーディングヌック
階段脇に設けた、リビングから一段上がったヌックスペース。小上がりはベンチとしても使えるので便利です。
造作の収納棚には本などをたくさん収納できます。天井付近の間接照明でリラックスして過ごせるスペースに仕上げました。
階段下の小さな「おこもり空間」
リビング階段下のスペースを活用したヌックの間取り実例です。三角屋根のような入口がかわいいですよね。
内部は天井が低く、壁で囲まれた、小さく落ち着けるスペースです。
ヌックスペースの内部は造作カウンターを設置。読書やPCなど好きなことをして過ごせます。
リビング一角のヌックスペース
リビング脇の窓際に設けた、腰掛けられるベンチと小さな造作本棚がある、小さなヌックスペースの間取り実例です。
ブラケット照明やスポットライトを使って温かみのある空間を演出。おうちの中の小さな癒しスポットに。
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スキップフロアの快適ヌックスペース
リビングからストリップ階段を上った中2階のスキップフロアに設けた、ファミリーライブラリーコーナー。吹き抜けからの日差しが明るい、開放感あるスペースに仕上げました。
ベンチやお気に入りの本や小物を並べられる本棚を置いて、家族みんなが過ごしやすい場所に。1階のリビングにいる家族とも、お互いに気配を感じられ、すぐに会話ができる距離感なのもうれしいポイントです。
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スキップフロアのワークスペース&デイベッド
こちらも、スキップフロアを活用してワークスペースとデイベッドを設けた間取り実例です。
多目的に使えるカウンターは、子どもたちの勉強や読書、趣味のスペースにぴったり。デイベッドでくつろぎながら、自分の時間をゆったりと過ごすことができます。
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2階ホールに作った隠れ家のようなヌックスペース
階段を上がった2階すぐのスペースに作った、造作のワーク&スタディスペースと、お家型にくり抜いた穴ぐらのようなヌックスペース。
小上がりはベンチにも机にもなるちょうど良い高さ。ちょっとした物を置ける造作棚もあり、居心地の良い空間になっています。
北欧のアニメーションモチーフのアクセントクロスや間接照明でリラックスできるインテリアデザインもポイントです。
お子さまの遊び場に最適な2階ホールのヌック
リビング階段を見上げた先にある、2階ホールのライブラリー&デイベッドスペース。リビングやキッチンにいてもすぐに様子が分かる間取りです。
お昼寝もできるデイベッド付きのライブラリーコーナーは、お子さまたちのプレイスペースに最適。
デイベッドを囲むように壁一面に作られた大容量の本棚は、お子さまの成長と共に収納される物が変化していっても対応できます。もちろん、家族みんなで好きな収納スペースを分けて使うこともできます。
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ロフトを活用した秘密基地のようなヌックスペース
洋室のウォークインクローゼットの上にロフトを作り、秘密基地のようなスペースに仕上げた間取り事例です。
収納力と遊び心を兼ね備えた、真似したくなる間取りアイデアですね。
ダウンフロアでこもり感を演出したリビング脇のヌックスペース
階段の途中にスキップフロアを設け、下部にヌックスペースを設けた間取り実例です。
スキップフロアなので少し天井が低いことに加えて、床も他より一段下げたダウンフロアを採用し、こもり感があって居心地のよいスペースになっています。
床はごろごろしながら過ごせるようにカーペット仕上げに。キッチンやリビングにいる家族と、同じ空間にいながらも程よい距離感で過ごせる心地よいスペースになっています。
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後悔しないヌックスペースの作り方
新築でヌックスペースを間取りに取り入れる際に知っておきたい、後悔を防ぐポイントを解説します。
使い方に合わせて設備を整える
ヌックスペースには、過ごし方を想定した上で必要な設備を設置しましょう。
〈ヌックスペースの目的に応じた設備例〉
- 読書ができるリーディングヌック…造作本棚
- お子さまのプレイスペース…おもちゃの収納スペース
- パソコンやテレワーク…デスクや造作カウンター、コンセント
ある程度使い方を想定して設備を整えることで、うまく活用できずに物置になってしまった…といった後悔を防げます。
壁で仕切らずに空間を分ける
ヌックスペースは、壁や扉で仕切らずに「別の空間」と認識できるように内装を工夫しましょう。
小上がりやスキップフロアで段差を付ける、床材を変える、小さな入り口を作るなど「リビングなどの一角だけど、ちょっとした別世界」を作るイメージです。
プライベート感がありながら、他の空間と適度につながり感もあるバランスで作るのが、快適なヌックスペースのポイントです。
居心地のよい「こもり感」を演出する
ヌックスペースは、他の場所よりも少し奥まった配置にしたり、天井を低くしたりして「こもり感」を大切にすると居心地のよい空間になります。
程よい狭さと電球色の照明など温かみのあるインテリアで、いるだけで安心するような空間づくりを目指しましょう。
まとめ
ヌックスペースは、住まいに居心地のよい「居場所」を生み出し、家族が程よい距離感で集まって暮らすライフスタイルにぴったりの間取りです。
ヌックはリビングやダイニングの一角はもちろん、スキップフロアやロフト、2階ホールなどさまざまな場所に作ることができます。生活動線や使い方に合わせて広さや仕様のアレンジも可能です。
オカムラホームの新築住宅ブランド「木ここち家ラボ」は、千葉エリアでライフスタイルに合わせたオーダーメイドの注文住宅・規格住宅を多数手がけています。
無垢材をふんだんに取り入れ、安全性や快適性も備えた、心地よいヌックスペースのある間取りも実現可能ですので、お気軽にご相談ください。