床断熱リフォームはいる?いらない?施工方法や費用相場を解説
床断熱リフォームを検討中の方へ。
- 「床断熱リフォームは本当に必要なの?」
- 「床断熱リフォームの費用はどのくらい?」
上記のような疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。
この記事では、床断熱リフォームのメリットや施工方法、費用相場などを詳しく解説します。
読み進めるうちに、あなたの家に最適な床断熱リフォームの選択肢が見えてくるはずです。
Contents
床断熱リフォームとは?
床断熱リフォームは、住宅の快適性と省エネ性を向上させる効果的な方法です。
ここでは、床断熱リフォームの基本的な内容と、断熱材の種類について解説します。
床断熱リフォームの流れ
床断熱リフォームの主な施工方法の1つは、床材を支えている「根太」と呼ばれる角材の間に断熱材を入れる方法です。
断熱材を入れる方法としては、主に以下の3つが挙げられます。
- 床をはがして断熱材を入れる。
- 床下から断熱材を入れる。
- 床下から断熱材を吹き付ける
断熱材が隙間なく充填されることで、床下からの冷気の侵入を防ぎ、室内の断熱性能を向上させます。
上記の施工方法と費用相場については、後半で詳しく解説しています。
断熱材の種類
床断熱リフォームに使用される断熱材にはさまざまな種類があります。
代表的なものとして、以下のような断熱材が挙げられます。
- 硬質ウレタンフォーム:非常に高い断熱性能を持ち、耐久性にも優れています。
- ロックウール:鉱物を原料とした断熱材で、耐火性が高く、防音効果もあります。
- グラスウール:ガラス繊維からつくられた断熱材で、コストパフォーマンスが高いです。
- スタイロフォーム:軽量かつ高い断熱性能を持ち、施工がしやすいです。
- インシュレーションボード:木の繊維からつくられた断熱材で、環境に優しい点が特徴です。
上記の断熱材は、それぞれ特性が異なるため、地域の気候や住宅の構造、予算に応じて適切なものを選択する必要があります。
床断熱リフォームをするメリット
床断熱リフォームは、住まいの快適性を向上させるだけでなく、エネルギー効率の改善にもつながります。
特に冬場の寒さ対策や光熱費の削減に効果的で、多くのご家庭で取り入れられています。
以下では、床断熱リフォームの主要なメリットについて詳しく見ていきましょう。
冬の底冷えを軽減できる
床下に断熱材がないご家庭では、冬場、底冷えに悩まされることがあります。
底冷えは、冷たい外気が床下から侵入し、室内の床を冷やすことで足元が極端に寒くなります。
さらに、床下に断熱材がないと、暖房を使用しても底冷えはあまり改善されません。
なぜなら、暖かい空気は上昇する性質があるため、暖房をつけても「室内の上部だけが暖まり、足元は冷たいまま」という状況になるためです。
しかし、床断熱リフォームを行うことで、このような冬の底冷えを改善できます。
断熱材が床下からの冷気の侵入を防ぎ、床面の温度を保つことで、底冷えの軽減が可能です。
結果として、室内全体がより均一に暖まり、快適な居住空間を実現します。
光熱費削減効果が期待できる
床は住宅のなかでも広い面積を占めているため、床断熱リフォームを行うことで光熱費削減に大きな効果が期待できます。
断熱リフォームを施した床は、冬場には室内の暖かさを逃がさず、夏場には外部の熱の侵入を防ぐことが可能です。
これにより、冷暖房機器の稼働時間と強度を抑えることができ、結果として電気代やガス代などの光熱費削減につながります。
さらに、床断熱リフォームとあわせて窓や外壁など、部屋全体の断熱性能を向上させることで、光熱費削減効果は相乗的に高まります。
例えば、高性能な断熱窓に交換することや、外壁に断熱材を追加することで、室内の温度をより安定させ、エネルギー効率を最大化することが可能です。
床断熱リフォームを検討する際は、ほかの部位も含めた総合的な断熱対策が重要です。
失敗を避け、効果的な断熱リフォームを実現するためのポイントについては、以下の記事で確認できます。
【関連記事】断熱リフォームの失敗例と対策|暑さ・寒さ・結露・補助金など
床断熱リフォームの施工方法と費用相場
床断熱リフォームには主に3つの施工方法があり、それぞれに特徴があります。
それぞれメリット・デメリットがあり、費用相場も異なるため、家の状況や予算に応じて最適な施工方法を選択することが重要です。
ここでは、各施工方法のメリット・デメリット、費用相場について詳しく解説します。
床をはがして断熱材を入れる
1つ目の施工方法は、一度フローリングやクッションフロアなどの床材をはがしてから、根太の間に断熱材を入れるものです。
床材の年数が経っていて、張り替えが必要なタイミングに最適です。
メリット・デメリット
床をはがして断熱材を入れる場合、断熱性能が向上するだけでなく、床材も新しくできるため、見た目もきれいに仕上がります。
また、床下に入る場所がない場合や、ほかの施工方法が選べない場合でも、この施工方法で断熱リフォームができます。
ただし、ほかの施工方法と比べると、費用が多めにかかる点がデメリットです。
費用相場
費用相場は6畳間の場合、30~50万円程度が一般的です。
- 既存床の解体
- 廃材処分
- 断熱材の施工
- 新しい床材の仕上げ
費用には上記の工程が含まれるため、ほかの施工方法よりも高めになっています。
床下から断熱材を入れる
2つ目は、点検口などから床下に入り、床を解体せずに断熱材を入れる施工方法です。
メリット・デメリット
床下から断熱材を入れる施工方法の主なメリットは、解体作業や廃材処分の手間が省けるため、費用を抑えられることです。
しかし、床をはがして施工する方法と比べると作業効率は悪くなるため、断熱リフォーム単体で見るとコストパフォーマンスは低い場合があります。
また、床下に入れる点検口や十分な作業スペースがないと施工できません。
費用相場
費用相場は6畳間の場合、10〜30万円程度が一般的です。
床材の解体や張り替えが不要なため、比較的安価に施工できます。
床下から断熱材を吹き付ける
この施工方法も床下点検口から施工を行いますが、断熱材としてウレタンフォームを吹き付けます。
ウレタンフォームはスプレー状にして吹き付けるため、細かい隙間までしっかりと断熱材が行き渡るのが特徴です。
メリット・デメリット
床下から断熱材を吹き付ける施工方法のメリットは、ウレタンフォームの厚さを自由に調整でき、隙間なくしっかりと充填できることです。
デメリットは、施工業者が限られることと、費用がほかの施工方法と比べて高めになることです。
費用相場
費用相場は6畳間の場合、20〜50万円程度が一般的です。
施工業者が少ないため、比較的高額になる点に注意が必要です。
床断熱リフォームに使える補助金制度
床断熱リフォームを検討している場合、費用負担を軽減するために補助金制度を活用することをおすすめします。
例えば、「子育てエコホーム支援事業」では、省エネ性能を向上させるためのリフォームを行う場合に、一定の補助金が支給されます。
項目 | 内容 |
---|---|
対象となる方 |
|
補助額 | 3.6〜9.6万円 |
出典:子育てエコホーム支援事業
また、自治体によっては独自の補助金制度を設けている場合があるため、事前に確認することが重要です。
【関連記事】【2024年版】断熱リフォームの補助金情報まとめ|対象工事は?いくらもらえるの?
まとめ
床断熱リフォームは、住まいの快適性向上と省エネ化を両立させる効果的な方法です。
冬の底冷え解消や光熱費削減など、多くのメリットがあります。
費用は6畳間で10〜50万円程度が目安ですが、補助金制度を活用すれば負担を軽減できる可能性もあります。
オカムラホームの床断熱リフォームでは、専門家が最適なプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。