二重窓の設置を後悔するケースとは?後悔しないために知っておきたい5つのポイント
住宅における定番の断熱方法である二重窓ですが、「設置しなければよかった…」と後悔するケースも少なくありません。
そこで今回は、断熱リフォームが得意な千葉の工務店「オカムラホーム」が、二重窓のリフォームをした方が設置を後悔している理由と、事前に知っておくべきポイントを解説します。
Contents
二重窓はここに注意!設置を後悔する5つの理由
二重窓のリフォームをした方が設置を後悔する主な理由は以下のとおりです。
- 一部の窓にのみ内窓を取り付けてしまった
- 費用を重視して性能の低い製品を選んでしまった
- DIYで取り付けたため効果が感じられない
- 窓の開け閉めや掃除に手間がかかる
- 見た目が悪くなった・圧迫感を感じる
- 結露が発生するようになった
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一部の窓にのみ内窓を取り付けてしまった
内窓の設置には数万円〜数十万円の費用がかかるため、リビングの大きな窓など特定の箇所にのみ対策するケースも少なくありません。
ただ、それだと効果が半減してしまいます。
一部の窓にのみ内窓を取り付けた場合、設置していない箇所からはこれまでどおり熱や冷気が入ってくるので、あまり効果を実感できず、後悔する結果になります。
費用を重視して性能の低い製品を選んでしまった
二重窓にはさまざまな製品があり、それぞれ性能が異なります。
費用を浮かせるために安価な製品を選んでしまう方は少なくありませんが、費用を重視して性能の低いものを選ぶと、思うように断熱効果が得られず後悔する結果になってしまいかねません。
1枚のガラスで構成される単板ガラスは、コストパフォーマンスの面では優秀です。
一方、断熱性能はそこまで高くなく、熱や冷気の侵入を防ぐ効果はあまり期待できないので注意しなくてはいけません。
DIYで取り付けたため効果が感じられない
内窓は、設置の仕方を間違えると、隙間を塞ぐことができずに効果を感じづらくなってしまいます。
昨今のDIYブームの影響もあって、自分で二重窓を取り付けたいと考える方もいるかと思いますが、正しく設置できない可能性があるためおすすめできません。
DIYだと、正しく設置できないだけでなく、製品を壊してしまったり、取り付け箇所に傷をつけてしまうなど別の理由で後悔する可能性もあります。
窓の開け閉めや掃除に手間がかかる
二重窓は住宅の断熱性能を向上させてくれますが、窓を開け閉めや掃除の手間がかかるようになります。
庭やベランダへの出入りに使用する掃き出し窓の場合、出入りするたびに2つの窓を開け閉めしなければならないため、洗濯物の取り込みなどの家事の効率が悪くなる可能性もあります。
また、窓と窓の間にホコリが溜まりやすくなりますし、手前の二重窓が邪魔で掃除がしづらくなる可能性もあるため注意しなくてはいけません。
見た目が悪くなった・圧迫感を感じる
二重窓は、既存の窓の内側に設置するため、どうしても圧迫感を感じるようになります。
また、設置するためのスペースが足りない場合は、二重窓を取り付けるための枠である「ふかし枠」を付けなくてはいけません。
ただし、ふかし枠を付けると圧迫感を感じるようになるだけでなく見た目も悪くなります。
慣れればそこまで気にはなりませんが、部屋が狭くなったように感じる点や見た目が悪くなる点を後悔している方もいます。
結露が発生するようになった
二重窓を設置する箇所が老朽化による劣化によってゆがんでいる場合、設置した二重窓と既存の窓の間に結露が発生するようになります。
二重窓を設置する窓枠が劣化によってゆがんでいると、隙間ができ、窓の間に部屋の中の暖かい空気が入り込むことで結露が発生するようになるわけです。
また、特定の箇所にだけ二重窓を設置した場合は、取り付けていない方の窓に結露が発生するようなるため、後悔の元となる可能性があります。
二重窓の設置で後悔しないためのポイント
二重窓を設置したことを後悔しないためには、リフォームをする前に以下の5点を押さえておくことが大切です。
- 二重窓のメリット・デメリットを理解する
- いろいろな製品を比較・検討する
- DIYでの施工を避ける
- 補助金について調べておく
- 二重窓のリフォーム実績が豊富な業者に相談する
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二重窓のメリット・デメリットを理解する
二重窓には、メリットだけでなくデメリットもあります。
そのため、設置したことを後悔したくないのであれば、事前にメリットとデメリットの両方を把握しておくべきです。
二重窓のメリット | 二重窓のデメリット |
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メリットに魅力を感じるのであれば設置を前向きに検討するべきですが、デメリットの方が大きいと思うのであれば本当に取り付けるべきか考え直す必要があるでしょう。
また、あくまでも正しい方法で適切に設置することで得られるメリットである点にも注意しなくてはいけません。
いろいろな製品を比較・検討する
二重窓は複数のメーカーからさまざまな製品が発売されており、それぞれ性能や価格が異なります。
リーズナブルな製品は魅力的ですが、価格だけを重視すると、断熱や遮音など思うような効果が得られず、後悔する結果になりかねません。
さまざまなメーカーのいろいろな製品を比較しながら、性能の面にも目を向けつつ、どの二重窓を導入するか検討するようにしましょう。
DIYでの施工を避ける
DIYでの施工は、うまく設置できない可能性があるだけでなく、製品や取り付け箇所を傷つけたり破損させてしまう可能性があるので避けるべきです。
DIYで設置してみたものの、うまく取り付けられず、「結局リフォーム業者に依頼することになった」となるケースも少なくありません。
また、製品選びを失敗すると思うような効果が得られなくなるので、トータルでプロに任せるようにしてください。
補助金について調べておく
二重窓の設置には数万円から数十万円かかるので、費用に関する後悔を避けたいのであれば補助金を最大限活用するべきです。
二重窓を設置するリフォームには、以下のような補助金制度が用意されています。
補助金制度の種類 | 補助金の額 |
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子育てエコホーム支援事業 | 17,000〜34,000円(一箇所あたり) |
先進的窓リノベ2024事業 | 23,000〜112,000円(一箇所あたり) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 34,800〜79,800円(一箇所あたり) |
次世代省エネ建材の実証支援事業 | 補助対象経費の2分の1以内 最大150万円(一戸あたり) |
既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | 補助対象経費の3分の1以内 最大120万円(一戸あたり) |
補助金を受け取るには、条件を満たした上でリフォームを行う必要があります。
ただ、最大で100万円以上補助してもらえる制度もあり、お得にリフォームできるようになるので、積極的に活用するようにしましょう。
二重窓のリフォーム実績が豊富な業者に相談する
二重窓は、正しく取り付けないと効果を発揮できなくなってしまうので、適切に設置できる実績が豊富なリフォーム業者に設置を依頼するようにしましょう。
実績が豊富な業者であれば安心して任せられますし、より良いプランを提案してくれます。
二重窓の施工実績は、リフォーム業者のホームページに掲載されている事例でチェックできます。
また、実際に相談してみて、担当者の対応や相性を確認しながら選ぶことも重要になるので、気になるリフォーム業者が見つかったら、二重窓のリフォームについて一度問い合わせてみてください。
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まとめ
二重窓のリフォームをした方が失敗したと感じている理由に触れながら、設置を後悔しないためのポイントについて詳しく解説してきました。
リフォームした方が二重窓を設置したことを後悔する理由はさまざまですが、そのほとんどは事前のリサーチによって避けられるものばかりです。
二重窓の設置を検討するのであれば、メリット・デメリットを理解し、さまざまな製品を比較しながら検討するようにしましょう。
また、専門家であるリフォーム業者に相談しながら進めるのもおすすめです。
事前にしっかりとリサーチしておけば、設置を後悔することはありませんし、満足できるリフォームになるので、その点を意識しながら進めるようにしましょう。
二重窓を設置するリフォームについては、専門家であるオカムラホームにご相談ください。