シロアリがいる家の特徴と対策|シロアリ被害を防ぐための基礎知識

シロアリがいる家の特徴と対策|シロアリ被害を防ぐための基礎知識

シロアリは、床下の土台や壁裏の柱など木材を食べる習性があり、木造住宅の天敵です。

また、シロアリ被害は目に見えない部分で進行するため、早めに発見し対策をとることが非常に重要です。

そこでこの記事では、シロアリがいる家の特徴やサイン、被害を予防する方法や対策について詳しく解説します。

家にシロアリが発生するリスクとは?

シロアリがいる家の柱

シロアリは地下や木の内部に生息し、日本には20種類以上のシロアリがいます。

中でも代表的なシロアリが以下の3種類です。

  • ヤマトシロアリ
  • イエシロアリ
  • アメリカカンザイシロアリ

上記のシロアリは家の土台や柱を食べてしまい、耐震性や耐久性を損なう可能性があります。シロアリ被害に遭った家の土台や柱は、手で簡単に折ることができるほどもろくなります。

特に4~7月はシロアリの繁殖期で、家が狙われるリスクが高くなる時期です。

一度シロアリの巣ができると被害が急速に広がるため、早期発見と適切な対策が重要です。

では次に、ご自宅や中古住宅の内見時にチェックすべきポイントを見ていきましょう。

シロアリがいる家の特徴とサイン

シロアリがいる家の床下

シロアリが家に居るかどうかを見極めるためには、以下のようなサインや特徴に注目する必要があります。

もしサインや特徴がある場合は、すでに家の中にシロアリが居るか、被害に遭っている可能性が高いです。

したがってすぐに専門家に相談し、点検やシロアリ駆除を検討しましょう。

家の中で羽アリを見かける

家の中で羽が生えた黒アリを見かけた場合、シロアリがいる可能性が高いです。

黒アリは木材を食べることはないため住宅にとっては無害ですが、巣を作っている場合、シロアリも家の中に居る可能性が高まります。

したがって、黒アリを見かけた場合や、床に羽が落ちている場合は、シロアリ被害の可能性に注意が必要です。

蟻道がある

シロアリが移動した形跡である「蟻道」を、床下や家の周りで発見した場合、シロアリ被害に遭っている可能性が高いです。

木材や基礎コンクリートの周囲に、土色で帯状のトンネルがあった場合、蟻道である可能性が高いため、注意深く観察しましょう。

木材を食べることがない黒アリも同様に蟻道を形成しますが、シロアリと見分けることは難しいです。

したがって蟻道を見つけたら、専門業者に相談して適切な対策を取ることをおすすめします。

洗面所の床が変色しフワフワする

洗面所の床が腐っている、または足で踏むとフワフワする場合、床下も腐食してシロアリによって食害されている可能性が高い状況です。

日本に生息するシロアリの多くは湿った木材を好むため、床下の土台や床の下地が腐食していると特に狙われやすくなります。

洗面所の床が変色、またはフワフワするような場合は、早急に専門業者に点検や補修を依頼することが重要です

庭のウッドデッキやフェンスがボロボロになっている

屋外の木製ウッドデッキやフェンスがシロアリによって食害されてボロボロになっている家では、床下の土台も被害を受けている可能性が高いです。

屋外のデッキやフェンスは雨や風などにさらされるため、劣化が早く進み、シロアリが好む状態になりやすいです。

特に、土と木が直接接している部分は腐食しやすく、シロアリにとって好ましい状態になっています。

屋外の木部は定期的な点検や塗装などのメンテナンスを行うことで劣化や腐食を防ぐことができ、シロアリの予防につながります。

シロアリが出やすい家の環境と対策

シロアリがいる家の布基礎

次に紹介する環境の家は、シロアリが住みつきやすく被害に遭うリスクが高いため、注意が必要です。

対策とセットで覚えておきましょう。

布基礎で建てられている

戸建て住宅の基礎構造には「布基礎」「ベタ基礎」の2種類があり、前者はシロアリが出やすい特徴があります。

布基礎は床下に地面が見える構造であり、シロアリの侵入経路が多く狙われやすいです。また、地面からの湿気が上がってきやすいため、床下がシロアリが好む環境になることも多いです。

したがって布基礎の場合、防湿シートや調湿材などを床下に施工することで、湿気が溜まりシロアリが好む環境になるのを防ぐことができます。

また、定期的な点検やメンテナンスも重要です。

換気口が少なく床下にカビが生えている

基礎部分の換気口が不足していると、湿気が溜まりやすくカビが生えやすい環境になります。このような環境はシロアリにとって魅力的であり、狙われやすいです。

したがって、床下収納庫や点検口を開けてみて、かびの臭いがする場合は注意しましょう。

対策としては、床下換気扇を設置して湿気を強制的に排出することが効果的です。

前回のシロアリ消毒から5年以上経っている

新築、または前回のシロアリ消毒から5年以上経過している家も、シロアリ被害に遭いやすい状況です。

現在使われているシロアリ消毒の薬剤の効果は、一般的に5年間です。したがって、5年以上経つと効果が薄れ、シロアリに狙われる可能性が高まります。

前回のシロアリ消毒から5年以上経っている場合は、点検や消毒を検討しましょう。シロアリの被害を未然に防ぐためにも、定期的な消毒が重要です。

シロアリの対策や駆除方法

シロアリがいる家の消毒をする駆除業者

シロアリ被害は目に見えないところで急速に進行することがあるため、早めの対策が重要です。

風通しを良くして湿気を溜めないようにすることや、市販のシロアリ駆除剤やエサを設置することが有効です。

しかし、ご自身で行う対策には注意点があるため、その点も含めて解説していきます。

風通しを良くして湿気を溜めないようにする

普段から実践できるシロアリ対策としては、可能な限り家全体の風通しを良くし、湿気を溜めないことが効果的です。

空き家など住んでいない場合は、特に定期的に換気を行い、湿気を抑えるよう心掛けましょう。

また自宅の場合は、浴室や洗面所など、湿気が溜まりやすい場所では換気扇を使用して空気を循環させることが重要です。

シロアリ駆除剤やエサを設置する

ご自身で市販のシロアリ駆除剤やエサを買って設置することもできます。これらの製品を使うと、シロアリを寄せ付けなくする効果が期待できます。

ただし、殺虫剤などを使うとシロアリが他の場所に移動する可能性が高く、床下全体を処理するのは困難です。

事情により専門業者にすぐに依頼できない場合の応急処置や、シロアリを寄せ付けないための予防など、あくまで一時的な措置として活用しましょう。

シロアリ駆除業者に点検を依頼する

シロアリの兆候やサインを1つでも見つけた場合、専門業者に点検や駆除を依頼するのが望ましいです。

シロアリは木材の内部に生息しているため、ご自身で発見することは困難です。

また、市販の駆除剤を使って一時的に見かけることがなくなっても、巣をつくって繁殖しているケースも多くあります。

一方、シロアリ専門の駆除業者に建物全体を処理してもらうと、一般的には5年間の保証がつきます。

また、住まい全体に対応しているリフォーム会社に相談することも可能です。

建物の構造を熟知しているリフォーム会社であれば、土台や床の補修、再発防止なども含めてまとめて相談できます。

シロアリのサインを見つけたら早めに対策・相談を

シロアリがいる家の床下

シロアリのサインを見つけたら、早めに対策や専門家への相談を行うことが重要です。

シロアリ被害は急速に広がることもあるため、早期発見と迅速な対応が求められます。サインを見逃さずに行動しましょう。

オカムラホームは、住まい全体のリフォームやシロアリ点検・駆除に対応しています。

専門家の知識と技術力を活かし、ご自宅のシロアリ被害を点検し、適切に駆除いたします。

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新築における豊富な知識と高度な技術力により、ご自宅のシロアリ被害を早期に発見し、適切に対策することが可能です。

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