断熱リフォームの失敗例と対策|暑さ・寒さ・結露・補助金など

断熱リフォームの失敗例と対策|暑さ・寒さ・結露・補助金など

最近は、住まいの断熱性能が重要視されており、断熱リフォームを実施するご家庭が増えています。

断熱性能を向上させることで、夏の熱中症や冬のヒートショックといった健康被害の予防や、光熱費の節約にもつながるため、そのメリットは大きいです。

しかし、せっかく費用をかけて断熱リフォームを行っても、期待した効果が得られないケースも少なくありません。

そこで今回は、断熱リフォームでの失敗例とその対策をセットでご紹介します。

断熱リフォームの失敗リスクとは

断熱リフォームに失敗した家の天井

まず、断熱リフォームが失敗するリスクや原因について理解しておきましょう。

断熱性能は目に見えないため、実際に暮らしてみるまで成功か失敗かが判断しにくいです。

特に夏や冬など、実際に断熱性能が求められる季節になるまで効果がわからず、1年後に失敗に気づく可能性もあります。

壁の中や天井裏の断熱材は、一度仕上げてしまうと中をチェックできないため、施工ミスなどに気付きにくい点も問題として挙げられます。

さらに、住宅の断熱性能が重視され始めたのは最近のことであり、施工実績が少ないリフォーム業者がいることも失敗要因の1つです。

したがって、断熱リフォームを成功させるには、過去の失敗パターンを学び、実績とノウハウが豊富な会社に相談することが重要です。

そこで次の章から、具体的な失敗例とその対策を見ていきましょう。

断熱リフォームの失敗例と対策

断熱リフォームに失敗した家の壁

住まいの断熱性能を向上させるためのリフォームは、多くのメリットがありますが、失敗すると期待した効果が得られないことがあります。

そこでここでは、断熱リフォームのよくある失敗例とその対策について解説します。

結論からお伝えすると成功の鍵は、技術力の高いリフォーム会社に相談することです。

リフォームしたのに暑いor寒い

断熱リフォームを行ったにもかかわらず、夏の暑さや冬の寒さが改善されず、結果的に光熱費が余計にかかってしまう失敗パターンです。

原因としては、断熱材やサッシの性能不足、施工不良などが考えられます。

また、外壁や屋根、窓の断熱は施したものの、床のリフォームが不十分で冬場に底冷えすることもあります。

対策

  • 1部屋単位で全体の断熱性能を高める
  • 地域に適した断熱材や設備を選ぶ
  • 実績が豊富なリフォーム会社に相談する

暑さや寒さは床・壁・天井・窓などあらゆる場所から侵入します。したがって、1部屋単位でしっかり断熱することが重要です。

また、各地域の気候に合わせた断熱材やサッシを選ぶことで、効果的な断熱リフォームが実現できます。

しかし、一般の方が最適な計画を立てるのは難しいため、断熱リフォームの経験と実績が豊富な会社に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。

結露やカビが悪化した

通常、断熱リフォームを行うと結露や湿気によるカビは軽減されることが多いです。

しかし、「断熱材にすき間がある」「そのままの部分がある」など、施工に不備があるとかえって悪化するケースがあります。

例えば、壁の断熱材にすき間があると冷気が入り込み、壁内に結露が発生し、カビが生える原因になります

対策

  • 実績が豊富なリフォーム会社に相談する

断熱材やサッシが正しく施工されているかを一般の方がチェックするのは難しいため、実績が豊富で信頼できるリフォーム会社に依頼することが確実です。

適切な施工を行うことで、結露やカビの発生を防ぐことができます。

補助金を受け取れなかった

最近では、国や自治体が断熱リフォームに対する補助金制度を用意しています。しかし、手続きの不備などで受け取れない失敗例も少なくありません。

断熱リフォームの補助金を受け取るためには、指定された性能の建材を使用し、所定の手続きを正確に踏む必要があります。

また、補助金ごとに申請の締め切りや工事期間が決められているため、過ぎると受け取れなくなることもあります。

さらに、予算上限に達すると早期に締め切られることもあるため、注意しなければなりません。

対策

  • 補助金の要件をしっかり確認する
  • 早めに計画を立てる
  • 補助金申請の実績があるリフォーム会社を選ぶ

まずはホームページなどで補助金の対象工事や要件を確認し、指定された建材や工事内容に適合するか確認します。

また、申請の締め切りや工事期間を確認し、早めに計画を立てて手続きを進めましょう。

何より、補助金申請の実績が豊富で、手続きのサポートができるリフォーム会社を選ぶことが重要です。

経験豊富な会社に相談することで、失敗なく補助金を受け取れるでしょう。

家の中の温度差が大きくなった

部分的な断熱リフォームを行うと、元々の部屋との温度差が大きくなり、気になってしまうこともよくある失敗例です。

例えば、1部屋だけ断熱リフォームを行った場合、ほかの部屋や廊下に移動するときに、急に暑さや寒さを感じることがあり、後悔するケースがあります。

また、部屋ごとの温度差が大きいと、ヒートショック現象による健康被害のリスクが高くなることも問題になります。

対策

  • 住まい全体で断熱リフォーム計画を立てる
  • 移動頻度が高い場所をまとめて断熱リフォームする

古い住宅で、もともと断熱性能が低い場合は、できる限り住まい全体で断熱リフォームを行い、部屋ごとの温度差を無くすことが望ましいです。

予算の都合で全体のリフォームが難しい場合は、リビングや廊下、水回りなど、移動頻度が高い場所をまとめて断熱リフォームすることで、健康被害のリスクを軽減することができます。

夏場に熱がこもる

断熱リフォームを行った結果、夏場に熱がこもり、かえって暑くなる失敗例があります。

これは、断熱材の充填や気密性の高いサッシを使用したことですき間風が少なくなり、熱が逃げにくくなるためです。

また、窓から直射日光が入ると、ビニールハウスのような状態になり、室温がどんどん上昇することもあります。

対策

  • 換気性能を高める
  • 遮光性能のあるガラスを選ぶ

窓や換気扇を使って、室内の空気を入れ替えることで、熱のこもりを防ぎます。

また、熱のこもりを防ぐための適切なガラスを選ぶことが重要です。

遮熱とは、太陽の熱を反射・吸収して室内への熱の侵入を防ぐことを指します。一方、断熱は室内の温度を外に逃がさないようにすることで、冬場・夏場の冷暖房効率を高めます。

具体的には、夏には日射熱の侵入を抑える「遮熱タイプ」、冬には日射熱を取り込みながら室内の暖かさを保つ「断熱タイプ」を選ぶと良いでしょう。

内窓の開け閉めが面倒

内窓は断熱効果が高い一方で、2回開け閉めする手間が生じるため、実際に使ってみると失敗だと感じるケースもあります。

窓の開け閉めは少しの手間ですが、意外とストレスを感じる方も少なくありません。

対策

  • 開け閉め頻度が高い場所は内窓を避ける

出入りが多い掃き出し窓や頻繁に換気を行う場所には内窓を設置せず、外窓の交換で断熱性能が高いサッシを選ぶことを検討しましょう。

張替えたばかりの壁紙やフローリングがムダになった

壁や天井、床の断熱リフォームでは、一度内装をはがす必要があるため、張替えたばかりの壁紙やフローリングがムダになることがあります。

対策

  • リフォームが必要な場所を一緒に検討する

内装や水回りなど、近い将来リフォームが必要な場所があれば、断熱と一緒に検討することをおすすめします。

断熱リフォームと同時にほかの部分の工事も行うことで、工事費用が割安になることもあるためです。

まとめ

断熱リフォームに失敗した家の窓と壁

断熱リフォームは、夏の熱中症や冬のヒートショックなどの健康被害リスクを軽減することや、光熱費を節約する方法として効果的です。

しかし、断熱リフォームの効果が感じられないなどの失敗も少なくありません。

断熱リフォーム成功のポイントは、経験豊富なリフォーム会社に相談し、全体を見据えた計画を立てることです。

オカムラホームのリフォームでは、専門家が最適な断熱リフォームを提案いたします。快適な住環境を実現するために、ぜひお気軽にご相談ください。

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