マンションの断熱リフォーム効果と費用を徹底解説|快適性向上と光熱費削減を実現する方法
マンションにお住まいで、「夏は暑く、冬は寒い」と感じている方は少なくありません。
断熱性能が低いマンションでは、冷暖房効率が悪く、光熱費がかさむ一方、快適な住環境を維持することが難しくなります。
そこで今回は、千葉の工務店「オカムラホーム」が、マンションの断熱リフォームについて解説します。
Contents
マンション断熱リフォームの必要性とメリット|快適性向上・電気代削減など
マンションの断熱リフォームは、快適性向上だけでなく、さまざまなメリットがあります。
ここでは、なぜ断熱リフォームが必要なのか、そしてどのような効果が期待できるのか、詳しく解説していきます。
マンションの断熱不足による主な問題・デメリット
断熱性能が低いマンションでは、快適な暮らしが難しくなります。
具体的には、以下のような問題が発生します。
- 夏は暑く、冬は寒い:室内温度が外気に左右されやすく、冷暖房の効きが悪くなります。
- 結露が発生しやすい:窓や壁に結露が生じ、カビや健康被害の原因になります。
上記の問題を放置すると、生活の質が低下するだけでなく、建物の劣化にもつながります。
メリット① 快適性アップ|温度ムラのない住空間を実現
マンションに断熱リフォームを行うことで、以下のような効果が期待でき、快適な住環境を実現できます。
- 室内温度の安定:外気の影響を抑え、夏冬問わず快適な温度が保てます。
- 温度ムラの解消:寒暖差が生じやすい浴室やトイレでも、快適に過ごせます。
これにより、住まい全体で安定した温度環境が実現し、快適な生活を送れます。
メリット② 省エネ効果と光熱費削減|家計と環境に優しい選択
断熱リフォーム後には、次のような効果が期待できます。
- 光熱費の削減:冷暖房効率が向上し、電気代の削減効果が期待できます。
- CO2排出量の削減:冷暖房効率の向上により二酸化炭素の排出量が減り、環境負荷を軽減します。
これにより、家計にも環境にも優しい持続可能な生活を実現できます。
メリット③ 健康リスクの低減|結露・カビ対策とヒートショック予防
断熱リフォームは健康維持にも大きな役割を果たします。
具体的には以下の効果が期待できます。
- ヒートショックのリスク軽減:室内の温度差が少なくなり、急激な温度変化によるヒートショックのリスクが低下します。
- カビや結露の防止:結露が減少することで、カビの発生を抑えられ、アレルギーや喘息のリスクを軽減します。
健康面でのメリットは、特に高齢者やお子様がいるご家庭で重要です。
メリット④ 資産価値の向上|将来を見据える
断熱リフォームは、単なる快適性の向上だけでなく、長期的に見てマンションの資産価値を高めることにもつながります。
- 建物の劣化を防ぐ:結露や湿気の発生が抑えられ、建物の老朽化が遅くなります。
- エコで持続可能な住宅に:省エネ性能が高まることで、環境に配慮した住宅として評価されます。
マンションで実施可能な断熱リフォームと断熱材の種類の選び方
マンションの断熱リフォーム方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴やメリットがあります。
壁や床の断熱リフォーム
マンションの壁や床に断熱材を入れることで、外気の影響を受けにくい快適な環境にする方法です。
主な施工方法としては以下の2つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
乾式断熱
発泡スチロール状の断熱材を床や壁の内側に設置する方法で、施工が簡単かつコストが抑えられます。
マンションの階数に関係なく施工可能ですが、複雑な場所では隙間ができやすい点がデメリットです。
湿式断熱
泡状の断熱材を吹き付ける方法で、隙間なく断熱が可能です。
凹凸の多い壁面にも対応でき、気密性が高いですが、高層階での施工が難しくコストも高めです。
窓やドアの断熱リフォーム
窓やドアは、室内外の熱が出入りしやすい場所であるため、断熱リフォームを施すことで、さらに快適な室内環境を実現できます。
窓やドアの断熱リフォームには、以下の方法があります。
- 窓ガラスの交換:複層ガラスやLow-Eガラスに交換することで、断熱性と結露防止効果を高められます。
- サッシの交換:熱伝導率が低い樹脂製や木製サッシに交換して、断熱効果を高めます。
- 内窓の設置:既存の窓の内側に新たな内窓を取り付ける方法です。
窓の断熱リフォームについては、こちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】断熱窓の効果とDIY・リフォーム方法を解説|断熱効果を高めるポイントも
床暖房を取り入れるリフォーム
冬場の寒さを防ぐために、床暖房を設置する断熱リフォームもおすすめです。
床暖房には、温水式と電気式の床暖房があります。
- 温水式床暖房:ランニングコストを抑えられますが、初期費用が割高です。
- 電気式床暖房:小面積でも導入しやすく、短時間で暖まりますが、ランニングコストが割高です。
断熱材の種類と選び方
マンションの断熱リフォームにおいては、適切な断熱材を選ぶことが重要です。
断熱材には以下のようにいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
断熱材の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
グラスウール | 繊維状のガラスを使用した断熱材 | コストが安く、耐火性・防音性が高い | 湿気に弱く、隙間ができやすい |
発泡ウレタン | 吹き付け式で隙間なく施工可能 | 断熱性が高く、複雑な形状にも対応可能 | コストが高めで、耐火性が低い |
セルロースファイバー | 再生紙を原料としたエコな断熱材 | 調湿・防汚効果があり、人体への影響がない | コストが高く、工期が長め |
フェノールフォーム | 硬質で高い断熱性能を持つ | 断熱性が高く、耐久性が高い | コストが高く、衝撃に弱い |
マンションの断熱リフォームにかかる費用と工期の目安
マンションの断熱リフォームを検討する際、気になるのは費用と工期です。
ここでは、各リフォーム方法ごとに費用と工期の目安を解説します。
※費用はあくまでも目安であり、実際の費用・工期は状況や施工内容によって異なる場合があります。
窓の断熱リフォーム(内窓設置)の費用・工期
窓の断熱リフォームとして、手軽に効果を実感できるのが「内窓設置」です。
内窓設置にかかる費用と工期の目安は以下のとおりです。
【費用・工期目安】
- 単層ガラス:6万〜8万円
- 複層ガラス:7万〜11万円
- 断熱複層ガラス:9万〜15万円
- 工期:1〜2日
壁・天井・床の断熱リフォームの費用・工期
壁・天井・床の断熱リフォームは、住まい全体の断熱性能を高め、年間を通じて快適な室内環境を実現できます。
【床の断熱リフォーム】
- 費用:1㎡あたり3,000〜2,0000円
- 工期:1〜6日
【天井の断熱リフォーム】
- 費用:1㎡あたり2,000〜13,000円
- 工期:2〜5日
【壁の断熱リフォーム】
- 費用:1㎡あたり8,000〜16,000円
- 工期:14〜30日
マンションにおける断熱リフォームの注意点|管理規約の確認や業者の選び方など
マンションの断熱リフォームは、ほかの住戸や共用部分に影響を与えるため、注意すべきポイントがあります。
ここでは、マンション特有の制約や施工における注意点を解説します。
管理規約を確認してリフォーム範囲を把握する
マンションの断熱リフォームでは、共用部分と専有部分の区分に基づいて工事の範囲が制限されます。
特に窓や玄関扉などの共用部分に関する工事は、管理組合の承認が必要な場合がほとんどです。
- 共用部分:外壁や窓、玄関扉などは自由にリフォームできません。
- 専有部分:室内の床や壁、天井などは専有部分とされ、断熱リフォームが可能です。
仮住まいが必要かどうかを確認する
大規模な断熱リフォームでは、工事期間中に仮住まいが必要になることがあります。
特に床や壁を剥がして行う工事は、住みながらでは難しいため、工期や工事内容を確認して仮住まいを手配します。
住みながらできる断熱リフォームの詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】住みながらできる断熱リフォーム|安く短期間で快適空間を実現する方法
実績のある施工業者を選ぶ
マンションでの断熱リフォームは、集合住宅特有の工事制約を理解している業者に依頼することが大切です。
以下を参考に、信用できる業者を選ぶことをおすすめします。
- 選定基準:施工実績・アフターサービス・保証内容などを確認します。
- 見積もり比較:複数の業者から見積もりをとり、費用や工期、対応力を比較します。
マンションの断熱リフォームで活用できる補助金制度とは
マンションの断熱リフォームを行う際、補助金制度を利用することで、工事費用を軽減できる可能性があります。
主な補助金制度について、対象工事や補助額をまとめました。
リフォームを検討する際は、条件を確認し、早めに申請を行うことが大切です。
補助金制度名 | 対象工事内容 | 補助額 |
---|---|---|
子育てエコホーム支援事業 | 窓、外壁、天井、床の断熱、省エネ設備の設置 など | 20〜60万円 |
先進的窓リノベ2024事業 | 窓ガラス交換、内窓設置、窓枠交換 など | 5〜200万円 |
補助金制度には申請期限や予算の上限があるため、早めに確認と手続きを進めることが大切です。
各補助金の詳細や注意点は以下の記事で確認できます。
【関連記事】【2024年版】断熱リフォームの補助金情報まとめ|対象工事は?いくらもらえるの?
まとめ
マンションの断熱リフォームには、多くのメリットがあります。
快適性アップだけではなく、光熱費の削減も期待でき、補助金を活用すれば費用も軽減できます。
マンションの断熱リフォームをお考えの方は、まずはお気軽にオカムラホームまでお問い合わせください。