築40年の家の寒さ対策|今すぐできるDIYやおすすめのリフォームまで解説

築40年の家の寒さ対策

築40年ほどの家にお住まいの場合、「暖房を使ってもなかなか部屋が暖まらない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

しかし、自分で今すぐできる寒さ対策や、断熱リフォームを実施することで、冬でも暖かな住まいを実現できます。

そこで今回は、断熱リフォームが得意な千葉の工務店「オカムラホーム」が、築40年の家におすすめの寒さ対策を詳しく解説します。

築40年の家が寒い理由

築40年の家 寒そうな女性

築40年の家が寒い理由は、主に次の4点にあります。

  • 断熱材が入っていない/機能していない
  • 単板ガラスやアルミサッシを使用している
  • 経年劣化で隙間風が入りやすい
  • コールドドラフト現象が起こりやすい

断熱材が入っていない/機能していない

築40年ほどの家では、壁や天井裏、床下などに断熱材が使用されていない、あるいは入っていても機能していないため、家全体が寒くなってしまいます

40年ほど前の住宅建築では、今よりも断熱性能について考慮されていませんでした。

そのため、築40年の家では断熱材が入っていないことが少なくありません。

仮に断熱材が入っていても、経年劣化によってほとんど機能していないこともあります。

断熱材は基本的に30年から40年ほどで劣化し、効果を失ってしまうからです。

家全体が断熱材不足であることにより、部屋がなかなか暖まらないと考えられます。

 

単板ガラスやアルミサッシを使用している

築40年ほど経った家の窓では、単板ガラスやアルミサッシがよく使用されていました。

しかし、単板ガラスは断熱効果が低く、複層ガラス(ペアガラス)の半分ほどしかありません。

アルミサッシは熱伝導率が高く、外気の影響を受けやすい素材です。

そのため、窓から室内へと多くの冷気が侵入し、部屋の中を冷やしてしまいます。

 

経年劣化で隙間風が入りやすい

築40年の家では、どうしても建物が劣化してしまいます。

窓枠や建具が歪み、隙間が生じていることが少なくありません。

玄関ドアなどのゴムパッキンがすり減り、機密性が低下していることもあります。

その結果、隙間風が入りやすく部屋が寒くなってしまいがちです。

 

コールドドラフト現象が起こりやすい

築40年ほどの家では、断熱性の低さゆえに「コールドドラフト現象」が起こりやすいと考えられます。

コールドドラフト現象とは、窓辺で冷やされた空気が暖房の暖かい空気に押し出され、室内の下層に流れ込んでしまう現象です。

窓の断熱性が低い場合、冷たい外気で家の空気も冷えてしまい、冷えた空気が部屋の下層に溜まってしまいます。

そのため、暖房をつけても足元の冷えがやわらぎません。

築40年の家で簡単にできる寒さ対策やDIY

断熱シートを窓に貼る様子

築40年ほどが経過した家でも、すぐにできる寒さ対策やDIYを行うことで、いくらか冷えを抑えられます。

気軽にできる寒さ対策をお探しなら、次にあげるような方法がおすすめです。

  • 窓のサッシにある隙間をテープで埋める
  • 窓に断熱シートや気泡緩衝材を貼る
  • 厚手の断熱カーテンやカーペットを使用する
  • ホットカーペットの下に断熱アルミシートを敷く

窓のサッシにある隙間をテープで埋める

隙間風対策用のテープを、窓のサッシにある隙間に貼ることによって、冷たい隙間風が侵入するのを防止できます。

サッシの表面をきれいに掃除してから、空気が入らないように慎重にシールを貼りましょう。

また、テープは時間とともに劣化してしまうため、定期的に交換することを忘れないでください。

 

窓に断熱シートや気泡緩衝材を貼る

断熱シートや気泡緩衝材(プチプチ)を窓に貼ることで、断熱層ができ外気の影響を受けづらくなります。

同時に、室内の暖かな空気を外に逃しづらくなるため、部屋が暖まりやすくなるのがポイントです。

サッシに貼るテープと同様に、定期的に交換が必要な点には注意しましょう。

 

厚手の断熱カーテンやホットカーペットを使用する

窓からの冷気、下層に溜まった冷気の対策をするには、厚手の断熱カーテンやホットカーペットの使用がおすすめです。

断熱カーテンを使用すれば、窓から入る冷気を遮断できます。

ホットカーペットを敷くことで、寒くなりがちな足元も温めることができ、床からの冷気も気になりません。

 

ホットカーペットの下に断熱アルミシートを敷く

ホットカーペットを使用する際に、熱の反射と遮断に強い断熱アルミシートを敷くことで、さらに暖かい空間となります。

一枚敷くだけで暖房効率が上がるため、簡単でコストパフォーマンスの高い方法です。

 

築40年の家の寒さ対策はリフォームもおすすめ

窓ガラス 断熱リフォーム

断熱シートやホットカーペットだけでは、寒さがなかなか解消できないこともあります。

より暖かく快適な空間とするには、窓や床下、外壁などのリフォームがおすすめです。

 

窓の断熱リフォーム

築40年の家では、窓から冷たい空気が侵入しやすく、隙間風対策用のテープだけではあまり効果を得られないこともあります。

より効果のある寒さ対策を行うには、内窓の設置を検討しましょう。

既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付けることで、断熱性を高められます。

内窓が設置できない場合や、窓の見た目や使い勝手をあまり変えたくない場合は、ペアガラスへの交換がおすすめです。

 

窓の断熱リフォームについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

【関連記事】断熱窓の効果とDIY・リフォーム方法を解説|断熱効果を高めるポイントも

 

床下の断熱リフォーム

床下に断熱材が入っていない、あるいは劣化している状態で足元から冷えるという場合、断熱リフォームによって寒さを軽減しましょう。

床下に使用される主な断熱材は、以下の通りです。

断熱材 断熱性能 コスト
グラスウール
ロックウール
セルロースファイバー
ウール 非常に高い
押出ポリスチレンフォーム
ビーズ法ポリスチレンフォーム
ウレタンフォーム 非常に高い
フェノールフォーム 非常に高い 非常に高い

 

種類が多く、それぞれで断熱性能やコストが異なります。

現在の家の状況や予算に合わせて、最適な断熱材を選びましょう。

 

床の断熱リフォームについて詳細を知りたい方は、こちらの記事も参考になさってください。

【関連記事】床断熱リフォームはいる?いらない?施工方法や費用相場を解説

 

洗面所・浴室の断熱リフォーム

洗面所や浴室は、家の中でもとくに寒い空間です。

もしも設備が古い場合は、新しいユニットバスへと交換し、浴室の気密性や断熱性を高めましょう。

洗面所に窓がある場合、断熱リフォームをすることで部屋に冷気が入りづらくなります。

「床にヒーターは置きたくない」という方は、壁面に小型の暖房機を設置するのもおすすめです。

これらの寒さ対策をすることにより、ヒートショック現象の予防にもつながります。

 

外壁の断熱リフォーム

築40年の家の寒さ対策を徹底するには、窓や床下だけでなく外壁の断熱リフォームも必要です。

外壁の断熱リフォームでは、主に外断熱工法・外張り断熱工法・充填断熱工法といった3つの工法が採用されます。

工法の種類 対象となる構造 工事内容
外断熱工法 RC(鉄筋コンクリート)造のマンションなど 建物の外側を断熱材で覆う
外張り断熱工法 木造・鉄骨
充填断熱工法 木造・鉄骨 柱・壁に断熱材を入れる

 

このうち、外断熱工法と外張り断熱工法に関しては、同じ工法として語られることも少なくありません。

どちらの工法においても、建物の外側を断熱材で覆うことで、断熱性と気密性を高めます。

一方で充填断熱工法は、建物の柱や壁に断熱材を入れる工事のため、壁や天井を剥がす作業が必要です。

住みながらリフォームできる工法を選びたい場合、建物の外側で工事が行われる外断熱工法や外張り断熱工法をおすすめします。

 

仮住まいなしで断熱リフォームを行いたい方は、こちらの記事も参考になさってください。

【関連記事】住みながらできる断熱リフォーム|安く短時間で快適空間を実現する方法

 

断熱リフォームには補助金も活用可能

断熱リフォーム 補助金

築40年の家の断熱リフォームを行いたい場合、補助金を活用することも可能です。

例えば、窓の断熱リフォームを対象とする「先進的窓リノベ2025事業」では、リフォーム費用の一部が補助されます。

戸建て住宅の場合、補助対象となる工事と補助額は以下の通りです。

補助対象の工事 補助額 備考
ガラス交換 5,000円〜55,000円/枚 窓のサイズやグレードで補助額が変動
内窓設置 12,000円〜106,000円/箇所
外窓交換
(カバー工法)
58,000円〜220,000円/箇所
外窓交換
(はつり工法)
46,000円〜183,000円/箇所

〈※出典:断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省 CO2 加速化支援事業(先進的窓リノベ 2025 事業)の詳細 Ver.1

先進的窓リノベ2025事業では「令和6年11月22日以降に対象工事(断熱窓への改修を含むリフォーム工事全体をいう)に着手※し、令和7年12月31日までに工事が完了するものを対象(※)」としています。

この期間内にリフォーム工事を行う予定の方は、ぜひご活用ください。

〈※引用:断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省 CO2 加速化支援事業(先進的窓リノベ 2025 事業)の詳細 Ver.1

まとめ

外壁 断熱リフォーム

築40年ほどの家では、新たに窓や床下、外壁などのリフォームを行うことで、寒さ対策を徹底できます。

補助金も活用しながら、寒い冬も心地よく過ごせる住まいを実現しましょう。

オカムラホームでは、より快適な暮らしを叶えるリフォームプランを幅広くご用意しています。

窓や外壁などの断熱リフォームも得意としているので、寒さ対策でお悩みの方はぜひご相談ください。

 

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