シロアリ駆除に最適な時期は?何年おきに行うか、自分でできるのかわかりやすく解説
シロアリの被害を予防するためには、最適な時期で駆除しておきたいところです。
そこで今回は、シロアリ点検も手がけている千葉の工務店「オカムラホーム」が、シロアリ駆除におすすめの時期はいつなのか解説します。
何年おきに駆除するべきか、自分でできるのか気になる方も参考になさってください。
シロアリ駆除におすすめの時期
シロアリ駆除におすすめの時期は、以下の通りです。
- 春先(3月〜5月)
- 梅雨前(5月〜6月)
- 夏季(6月〜9月)
それぞれについて詳しく解説します。
春先(3月〜5月)
3月から5月の春先は、シロアリが活動を始める時期のため、防除剤を散布するのにおすすめの時期です。
この時期はシロアリの繁殖シーズンにあたるので、羽アリが飛び立つ直前に駆除することにより、シロアリの巣作りを阻止して被害を最小限に抑えられます。
3月から5月の間に早めに対策をとることによって、その後のシーズンの安全性を高めましょう。
梅雨前(5月〜6月)
湿気が増えてくる5月から6月までの梅雨前は、シロアリの活動がさらに活発化していきます。
シロアリは湿気の多い環境を好むため、梅雨が来る前に点検駆除を行い、シロアリの活発化を防止しましょう。
床下や排水設備、基礎部分などを点検し、防除剤を散布することで、侵入経路をできる限り封じておくことをおすすめします。
夏季(6月〜9月)
湿度も気温も高くなる6月から9月は、シロアリの活動がもっとも活発化する時期のため、防除剤の散布ではなくベイト工法で駆除しましょう。
ベイト工法とは、ベイト剤と呼ばれる毒性のある餌を家の周囲に設置し、その餌を巣に持ち帰らせることによって、シロアリを根絶させる方法です。
シロアリの通り道に毒餌を撒くことで、巣ごとまとめて駆除できるため、活動が増え行き来が多くなる夏季がベストの時期と言えます。
この時期には、キッチンや浴室などの湿気が溜まりやすい場所、玄関先などのシロアリが発生しやすい場所を点検し、換気しておくことも忘れないようにしましょう。
シロアリの点検におすすめのタイミング
シロアリの被害を予防するためには、駆除だけでなく定期的な点検も重要です。
とくに次のタイミングでは欠かさず点検を依頼しましょう。
- 前回の消毒から5年以上経ったとき
- シロアリのサインを見つけたとき
前回のシロアリ予防から5年以上経ったとき
シロアリの予防を行なってから5年以上が経過している場合、薬剤の効力がすでに切れてしまっているため、点検を行うのにおすすめの時期です。
シロアリ駆除に使用される防除剤は、時間が経過するごとに自然分解されていきます。
そのため、年々効果は弱まっていき、5年が経過するころには効力がほぼありません。
シロアリの被害が出ていないか点検するのにあわせて、再度防除剤を散布しておきましょう。
シロアリ対策が5年ごとに必要な理由について、こちらの記事で詳しく解説しています。
【関連記事】シロアリ予防は5年ごと必要か|無駄になるケースや正しい対策方法までわかりやすく解説
シロアリのサインを見つけたとき
シロアリがいるサインを見つけた場合、早急に点検してもらうことをおすすめします。
シロアリのいるサインとして考えられるのは、次の6つです。
羽アリを見つける
シロアリの繁殖期に飛び立つ羽アリを家の中や周辺で見つけた場合、シロアリがいるサインです。
蟻道がある
蟻道(ぎどう)は、シロアリがそこを移動した形跡です。
半円状の茶色い筋のようなものが、家の基礎部分、外壁などに見つかった場合、シロアリがいる可能性が高いと考えられます。
しかし、蟻道を作るのはシロアリだけではありません。
クロアリも蟻道を作るので、シロアリなのかクロアリなのか判断するためにも、業者に点検を依頼しましょう。
ちなみに、強度が高いため崩れる際も塊で崩れるのがシロアリの蟻道、脆くて粉々に崩れるのがクロアリの蟻道とされています。
床が軋む音がする
床下にある木材がシロアリに食べられてしまうと、床材が隙間だらけになり、軋み・沈みの原因となります。
床がやたらと軋んだり沈んだりするという場合、シロアリがいる可能性が高いと考えましょう。
ドアや窓の建てつけが悪くなる
シロアリの被害がある場合、家の柱や壁はもろくなってしまいます。
その結果、ドアや窓の開口部が歪み、建てつけが悪くなってしまうことで、開閉しづらくなることが少なくありません。
木材を叩くと空洞音がする
壁や柱を叩いてみたとき、中が詰まったような音ではなく、軽い響きの空洞音がした場合、シロアリの被害にあっている可能性が高いと考えられます。
シロアリは木材の外部から食べていくのではなく、内部から食べ進めていくのが基本のため、外側に問題がなさそうでも注意しましょう。
木材に食べられた痕跡がある
家の建材に穴が空いている、粉が出ていることに気づいた場合、シロアリに木材を食べられた痕跡であると考えられます。
早急に点検・駆除を行い、被害が広がらないよう対策を取りましょう。
こちらの記事では、シロアリがいる家の特徴や対策方法について解説しています。
【関連記事】シロアリがいる家の特徴と対策|シロアリ被害を防ぐための基礎知識
シロアリ駆除や予防は自分でもできるのか
シロアリ駆除や予防は、業者に依頼するだけでなく、自分たちで対策を取ることも重要です。
自分でできることは何か、業者への依頼がおすすめの作業は何か把握しておきましょう。
シロアリ駆除や予防について自分でできること
シロアリの駆除・予防について、自分でできることは以下の通りです。
木材やダンボールを放置しない
木材やダンボールなどのシロアリが好むものは、家の周囲に置かないように注意しましょう。
床下換気口をふさがない
床下の換気口がふさがれてしまうと、湿気がこもってしまいます。
シロアリは湿度が高い場所で活発化するため、物や雑草などで換気口をふさがないようにしましょう。
水漏れや蟻道の有無を定期的に確認する
シロアリの被害を防ぐ、あるいは早急に把握し対処するには、水漏れや蟻道の有無を忘れず確認しましょう。
水漏れがあった際にはすぐに修理し、シロアリの好む環境を作らないことが重要です。
また、もしも蟻道が見つかった場合には、シロアリのものかすぐに点検してもらいましょう。
湿気が溜まりやすい空間をこまめに換気する
シロアリ予防には、湿気が溜まる空間をできる限り減らすことが有効です。
浴室や洗面所、トイレだけでなく、玄関や和室などもこまめに換気しましょう。
市販の薬剤で予防・駆除する
市販されている予防スプレーやベイト剤を使用すれば、自分でもシロアリ対策を行えます。
しかし、市販のものだと根本的な解決にはつながらず、応急処置にしかならない場合も少なくありません。
シロアリ駆除・予防について業者へ依頼した方がいいもの
市販の薬剤による対策、こまめな換気、蟻道の有無の確認などは自分で行える対策ですが、次の2点については業者に依頼しましょう。
バリア工法
バリア工法は、シロアリ駆除・予防の代表的な方法です。
床下に入って木材や土壌に薬剤を散布するため、業務用の噴霧器やタンク、ホースなど用意するものも多く、プロの手を借りる必要があります。
薬剤の効力は5年ほどしか続かないため、業者へ定期的に依頼しましょう。
ベイト工法
住宅の周辺に毒餌を撒いて巣ごと駆除するベイト工法は、床下へと潜る必要がないため、自分でも行いやすい対策方法です。
しかし、市販の薬剤は有効成分が少なく、大きな効果は期待できません。
シロアリによる被害を根絶させたい場合は業者へと依頼しましょう。
シロアリ駆除の時期に関する注意点
シロアリ駆除におすすめな時期は、春先や梅雨前、夏季であると説明しましたが、この時期以外は対策がいらないわけではありません。
シロアリは、寒い冬の間も活動を続けるため、季節を問わず被害に遭う可能性があります。
「冬だから大丈夫」「薬を撒いたから大丈夫」と安心せず、シロアリのいるサインを見かけた場合は、早急に業者へと相談しましょう。
まとめ
シロアリ駆除におすすめな時期は、シロアリの繁殖シーズンにあたる春先や、活動が活発化し始める梅雨前、シロアリがもっとも活発化する6月から9月あたりです。
また、シロアリのいるサインを見つけたときや、前回のシロアリ駆除から5年以上が経っている場合は、欠かさず点検を依頼しましょう。
オカムラホームでは、シロアリ予防についての保証期間を10年とし、お客様により安心していただける環境を提供しています。
リフォームからシロアリ対策、その後の定期的サポートまでまとめて相談したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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