施工エリア
東京都渋谷区
構造
鉄筋コンクリート造
築年数
築16年
工期
80日間
金額
2,100万円
工事内容
2DK⇒1LDK(メゾネットタイプ)
全面リフォームさせて頂いたS様邸では、玄関・リビングダイニングキッチン・子供部屋の天井に、炭塗装が施されています。お子様のアトピーなども考慮され、健康的な建材のご要望があったので、空気の清浄化や防臭に効果のある炭塗装をお勧めしました。「お魚を焼いた時に、風向きで部屋に煙が充満したことがあったけど、翌日には何の臭いもしなくなってた」と、奥様はすでにその防臭効果を実感されたそうです。
「今まで、平日の夕食は家で食べない主義でした。でもリフォームしてからは、帰って来るのが楽しみになって。」とご主人がおっしゃれば、「ほんと、どうしたの?って言うくらい早く帰って来ます。」と、奥様が嬉しそうに笑っていらっしゃいました。
その秘密は、団欒の中心をテレビのあるリビングではなく、キッチンとダイニングにしたコンセプトにあります。オープンなキッチンと、それにつづくダイニングテーブルが一体感を持ち、自然と家族が集まる場所になっています。これなら、調理や洗い物をしながらでも、家族との会話が途切れることがありません。また、誰でも気軽にキッチンが利用できるように、開放感を大事にして、あえて吊り戸棚も付けませんでした。
「家族が自然にくつろげるスペースが欲しかったので、すごく気に入ってます。だからテーブルもこだわって選びました。キッチンを中心にして、にぎやかに食事するのは楽しいですよ。欲しい物があれば、すぐに取りに行けますしね。ここが家族が集まる場所になりましたね。」とおっしゃるのはご主人。家族が集まるから、自然と笑顔も増えます。ご主人が早く帰るようになった理由は、そんなところにあるのでしょう。
奥様のこだわり
もちろんキッチンの機能には、奥様のこだわりがありました。たとえば、水道のレバーは汚れた手ではなく、腕や肘で扱えるタイプのものがどうしても欲しかったそうです。また、シンクも3段にするか4段にするかずいぶん迷っていらっしゃいましたが、結果的には正解だったそうです。「シンクの深さがどうかなと思っていましたが、スライドを使えば問題ありませんでした。逆に深さがあるので、汚れた鍋なんかを隠せるのは便利です」と笑って話されたのはご主人でした。
■リビング
工事前は奥が和室、手前がフローリングの二間でした。ガラリと雰囲気が変わったのがお分かり頂けるでしょう。お部屋の印象を決めるポイントは二点、もっとも大きな面積を占めるフローリングの素材と色合い、そして正面の壁全面を占める造り付け棚の木目や色、デザインです。それぞれに時間をかけて、ご相談しながら選んで頂きました。
フローリングの素材選びは、いろいろなサンプルを取り寄せ、また、お客様にもモデルルーム等に足を運んで頂き、イメージに合うものを探しました。最終的にはアッシュを特殊加工した素材に落ち着きましたが、自然な質感と落ち着いた色合いが、お部屋全体に高級感を与える仕上がりになっています。壁を覆う造り付け棚も、試作をして色合いや木目を確認し、フローリングとのマッチングに気を使いました。
また、照明ではリビングライコンを採用し、シーン設定されたライティングが出来るようになっています。空間的にはダイニングキッチンとの一体感がありながら、照明で独立したリビングを演出することもボタン一つで行えます。
■キッチン
今回のリフォームで最も重要なコンセプトは、このキッチンでした。脇役としてではなく、ダイニングと融合させて、家族団欒の中心になる場所と考えました。ダイニングとの区切りを意識させないオープンな造りを重視し、自然に家族が一緒に使える形にしました。リビングの木と対比してステンレスで統一したのは、主役としての存在感を出したかったからです。素材のコントラストも意識して選定しました。キッチンを中心とした家族の場は、ご主人の帰宅が早くなるという嬉しい効果がありました。お子様たちも家事に参加していらっしゃるそうです。
■浴室/洗面
キッチンから浴室までの水周りが一直線上に並んでいます。以前は手前にトイレがあったのですが、あえて移動しこの動線を作りました。「楽ですよ、本当に。家事に必要な場所が最短距離に並んでいるんですから。」と奥様も大喜びでした。
■寝室
他社のプランではメゾネット部分を子供部屋にする案が多かったそうですが、この部屋の形状から素敵な寝室ができると考えてご提案させて頂きました。たっぷりとしたウォークインクローゼットもあり、落ち着いたご夫婦の空間になりました。
■子供部屋
お客様は当初、リビングの隣は夫婦の寝室かなと思っていたそうですが、子供部屋にするプランを出させて頂きました。お子さんが部屋に行く時、必ずリビングを通るようにする為です。将来的にも、親子のコミニュケーションが自然に行えるように、というコンセプトです。これなら、ダイニングとリビングを通って、子供部屋に行きますから、家族がいつも顔を合わす事になります。
■玄関
玄関を入って正面の印象は、その家のイメージを決める顔のようなものです。明り取りを考慮しながら、お部屋とマッチした雰囲気を出すように気を使いました。ガラスと、落ち着いた色合いの木製のパネルでコントラストを付けながら、シンプルに仕上げました。
Before
After
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