コラム

不動産売却は仲介と買取どっちが良い?メリット・デメリットと向いているケース、「買取保証付き仲介」についても解説

2025.02.15

2025.02.27

不動産売却は仲介と買取どっちが良い?

 

このコラムでは、不動産の売却方法である「仲介」と「買取」それぞれの違いと、メリット・デメリットについて解説します。

 

建物や土地、空き家など不動産の種類別に向いている売却方法や、仲介と買取のメリットを合わせ持つ「買取保証型仲介」についても紹介。

 

不動産売却を検討中の方や、土地や空き家を相続予定の方は参考にしてください。

 


コラムのポイント

  • 不動産の売却方法は、不動産会社を介して買い手を探す「仲介」と、不動産会社が直接買取する「買取」があります。
  • 仲介は市場価格やそれ以上で売却できる可能性がある一方で、売却期間が長期化したり、売却費用が多くかかったりするリスクもあります。買取はすぐに現金化でき現状有姿で手放せますが、売却価格が仲介の6~8割程度になる点がデメリットです。
  • 売却したい時期は決まっているが、できるだけ高値で売りたいという場合は、一定期間は仲介で売り出せる「買取保証付き仲介」がおすすめです。

 

 

不動産の売却方法の種類と特徴

不動産の売却方法の種類と特徴

 

不動産の売却方法は大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

 

  • 仲介…物件の購入者を不動産会社に探してもらう方法
  • 買取…不動産会社に直接物件を買い取ってもらう方法
  • 買取保証付き仲介…はじめは仲介で売り出し、買い手が決まらない場合に不動産会社が買取を保証する方法

 

それぞれの特徴や違いをまとめると以下のようになります。

 

売却方法 仲介売却 買取 買取保証付き仲介
買主 個人 不動産会社 個人または不動産会社
売却期間 数か月以上 数日~1週間 事前に設定した仲介期間

(売却できなかった場合に買取)

売却価格 買主との交渉で決定 査定で決定

仲介の60~80%程度

仲介の場合は買主との交渉で決定

買取価格は不動産会社による(査定額の70~90%前後)

契約不適合責任 免除されない 原則免除

※適用される場合もある

買取の場合は原則免除
仲介手数料 なし あり 買取の場合はなし

 

 

仲介売却のメリット・デメリット

仲介売却のメリット・デメリット

 

仲介売却は不動産会社を介して物件購入者を探す方法です。不動産売却では最も一般的な方法になります。仲介による売却のメリット・デメリットをまとめます。

 

仲介のメリット

仲介による売却では、売主が売出価格を提示し、最終的に買主との交渉により売却価格が決定します。

 

物件の資産価値や需要、買主の状況次第で、買取よりも高価格で売却できる可能性がある点がメリットです。

 

仲介のデメリット

仲介による売却のデメリットは以下のようなものがあります。

 

  • 売却が長期化する可能性がある
  • 値引き交渉されたり値下げが必要になったりする場合も
  • 契約不適合責任が免責されない
  • 仲介手数料がかかる
  • 内覧対応が必要
  • ハウスクリーニングなどの費用がかかることも
  • 売却が周囲に知られる

 

仲介は買い手が見つかるまで待つ必要があるため、査定に納得すればすぐに売却できる買取と比較して、売却期間が長期化しやすくなります。

 

また、買取よりも高値で売れる可能性はあるものの、値引き交渉などで想定よりも安い金額で売却することになる場合も。買い手が決まるまで正確な売却価格が決定しないため、資金計画が立てづらいというデメリットもあります。

 

仲介の場合は売主が契約不適合責任を負う必要があります。例えば、契約書に記載されていない雨漏りなどが売却後に発覚した場合、買主から損害賠償や契約解除を求められる可能性があります。

 

費用面では、不動産会社に物件価格×3%+6万円+税の仲介手数料を支払う必要があるほか、売却しやすくするためにクリーニングやリフォーム費用がかかることもあります。

 

 

不動産買取のメリット・デメリット

不動産買取のメリット・デメリット

 

不動産会社に直接物件を買い取ってもらう「買取」のメリット・デメリットについてまとめます。

 

買取のメリット

  • 短期間で現金化できる
  • 売却価格が明確で資金計画が立てやすい
  • 現状有姿で引渡しできる
  • 仲介手数料がかからない
  • 契約不適合責任が免責される
  • 内覧対応が不要
  • 近所に知られる心配がない
  • 値引き交渉やキャンセルの心配がない

 

不動産会社による買取は、査定価格=売却金額ですぐに現金化でき、住み替えのスケジュールや資金計画が立てやすいのが最大のメリットです。

 

また、売主が宅建業者になるので、契約不適合責任によるトラブルリスクがないのも魅力です。不動産会社が直接買い取るため、仲介手数料もかかりません

 

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買取のデメリット

売却価格は相場より安くなる

買取による売却価格は、仲介による売却の一般相場より2~3割安くなることが多い点がデメリットです。

 

買取による売却額が仲介より安くなりやすい理由は、不動産会社が買取後にリフォームや解体などを実施する際の諸費用があらかじめ売却価格から差し引かれているためです。

 

ただし、買取は売却価格が相場より安くなるといっても、売主にはリフォーム・解体費用や仲介手数料の負担がかからないというメリットもあるため、必ず損になるわけではありません。

買取できない物件もある

立地や建物状態が悪く、再販が難しいと判断された不動産は買取してもらえないケースもあります。

 

買取できない不動産は、活用や建て替え、更地にして売るなど他の選択肢を検討しなければなりません。

 

売却が難しい不動産の活用や処分方法は以下のコラムで詳しく解説しています。

 

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買取保証付き仲介とは?

買取保証付き仲介とは?

 

買取保証付き仲介とは、一定期間は仲介で売却活動を行い、買主が現れない場合にあらかじめ取り決めた金額で不動産会社が必ず買取してくれる売却方法です。

 

買取保証付き仲介のメリット

一定の売却額が保証される

買取保証では、不動産会社と事前に仲介での売却活動期間と買取金額を取り決めるのが一般的です。仲介で売却できなかったとしても、決められた価格で必ず買い取ってもらえるため安心感があります。

買取時期を決められる

買取保証付き仲介は、売却活動期間をあらかじめ決められるため、買い替えのスケジュールや資金計画が立てやすくなるのもメリットです。

買取になれば仲介手数料が不要・契約不適合責任免責になる

売却活動期間中に買主が現れなかった場合は不動産会社による買取になり、仲介手数料が不要となります。また、契約内容にもよりますが契約不適合責任も免責となることが多いため、コストや心理的負担を軽減できます。

 

買取保証付き仲介に対応できる不動産会社は限られている

買取や買取保証付き仲介に対応するには、一定の資金力や豊富な仲介実績はもちろん、地域の不動産関連会社とのネットワークなども不可欠なため、すべての不動産会社で依頼できるわけではない点に注意が必要です。

 

未来の財託では、不動産の仲介はもちろん、買取や買取保証付き仲介にも対応します。

 

買取保証付き仲介では、期間内に売却できなかった場合でも、査定金額の最大90%の高額買取も可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

未来の財託の高額買取保証付き仲介

 

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仲介・買取・買取保証付き仲介はどれを選ぶべき?

仲介・買取・買取保証付き仲介はどれを選ぶべき?

 

不動産売却で、仲介・買取・買取保証付き仲介のそれぞれに向いているケースをまとめます。

 

仲介が向いているケース

仲介が向いているのは、以下のような場合です。

 

  • 少しでも高く売却したい
  • 売却にある程度時間をかけられる
  • ハウスクリーニングなどの費用を捻出できる

 

また、仲介で売却しやすいのは以下のような不動産です。

 

  • 築浅物件や状態の良い建物
  • 駅チカなど人気エリアの物件
  • 地域需要に合った物件

 

上記のように、売却価格を重視する方や、買い手が付きやすいと予想される物件は、仲介による売却がおすすめです。

 

買取が向いているケース

買取を検討すべきなのは、できるだけ早期に物件を手放したい方や、仲介で買い手が見つかりにくいと予想される不動産です。

 

買取が向いている不動産は以下のようなものがあります。

条件が悪い土地

広大すぎて活用しづらい土地、変形地、再建築不可など条件の悪い土地は、需要が少ないため仲介での売却が難しいケースがあります。

瑕疵(かし)がある土地

土壌汚染や埋没物があったり、管理されていない空き家が建っていたりする土地は、仲介で売却後に契約書にない不具合が見つかった場合、契約不適合責任が問われる可能性があるため買取の方が向いています。

状態の悪い空き家

相続不動産などで多い、築年数が古く状態の悪い空き家は、他の物件より売れにくいため、仲介では売却が長期化しがちです。買取であれば現況のままでも手放せる可能性があります。

 

買取保証付き仲介が向いているケース

買取保証付き仲介は、仲介と買取両方のメリットを活かせる売却方法です。

 

引っ越しの予定が決まっているができるだけ高く売りたい」場合はもちろん、「売却価格や仮住まい費用をできるだけ早期に把握した」というケースにも適しています。

 

 

まとめ

不動産の売却方法は、不動産会社を介して買い手を探す「仲介」と、不動産会社が直接買取する「買取」があります。

 

仲介は市場価格やそれ以上で売却できる可能性がある一方で、売却期間が長期化したり、売却費用が多くかかったりするリスクもあります。買取はすぐに現金化でき現状有姿で手放せますが、売却価格が仲介の6~8割程度になる点がデメリットです。

 

売却したい時期は決まっているが、できるだけ高値で売りたいという場合は、一定期間は仲介で売り出せる「買取保証付き仲介」がおすすめです。

 

未来の財託では、不動産の仲介売却はもちろん、買取や買取保証付き仲介にも対応します。

 

買取保証付き仲介では、期間内に売却できなかった場合でも、査定金額の最大90%の高額買取も可能です。

 

不動産の売却や相続空き家でお困りの方も、お気軽にご相談ください。

 

未来の財託の高額買取保証付き仲介

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